キヤノンは7日、一眼レフカメラ「EOS」シリーズ用の大口径超望遠レンズ「EF600mm F4L IS II USM」を6月に発売すると発表した。価格は137万円。
同製品は、「EF600mm F4L IS USM」の後継機種となる600mmの大口径超望遠レンズ。スポーツや報道、ネイチャーフォトなど過酷な撮影環境に求められる堅牢性と防塵・防滴性能を達成し、高画質化と大幅な軽量化も実現した「L(Luxury)」レンズに仕上げている。
光学系には蛍石レンズ2枚を使用した新光学設計を採用し、残存色収差の発生の補正や、被写体境界部に色にじみのない高解像で高コントラストな画質を実現。光学構成とメカ構成を見直すことで軽量化も図られ、本体質量は従来機種よりも約27%軽い約3,920g(試作品質量)となっている。
手ブレ補正機構IS(Image Stabilizer)は、シャッタースピード換算で従来機種の約2段分から約4段分へと効果が向上。激しく動く被写体の撮影に適したモード3を新たに加え、撮影状況に応じて手ブレを抑えることができる3種類のISモードを搭載する。
そのほか、素早いピント合わせに対応し、作動音がほとんどしない「リングUSM」(超音波モーター)、高速かつ精密なAF制御や優れたホールディングバランス、コンパクト化を実現する「インナーフォーカス」、フォーカスリングを回転させるだけで即時にマニュアルフォーカスが可能になる「フルタイムマニュアルフォーカス」などを採用する。
レンズ構成は12群16枚で、レンズ面には付着した汚れを簡単に取り除けるフッ素コーティングを導入。最短撮影距離は4.5m、最大撮影倍率は0.15倍、最小絞りは32、絞り羽根枚数は9枚。サイズはφ168mm(最大径)×448mm(長さ)、フィルター径は差し込み52mm。