老舗パーツショップが突如閉店

既報の通り、先週の11月29日(月)をもって、T-ZONE PC DIY SHOPが突如廃業。ドスパラを運営するサードウェーブへの資産の譲渡が発表された。ここ数年、秋葉原では毎年のようにパーツショップが閉店している。景気が低迷して復調の兆しが見えない中、老舗パーツショップの廃業とあって、改めて自作PC市場の衰退を印象づけた。

T-ZONE PC DIY SHOPのホームページには現在、「廃業のお知らせ」が掲載されている

サードウェーブによれば、2011年以降、店舗跡地において「ドスパラ PCパーツ館(仮称)」を開店する予定だという。ただし、2軒隣にはドスパラ秋葉原本店があり、どう差別化していくのか、現時点で分かっていないことも多い。

残念ながら閉店したT-ZONE PC DIY SHOP。11月29日までは営業していた

シャッターが降りたままの店舗前では、足を止めて張り紙をじっと眺める人の姿も

T-ZONE PC DIY SHOPは、1999年10月に現在の場所にオープン。この10月には11周年記念セールを実施したばかりだった。3フロアを持つ大型店舗で、充実した品揃えが特徴。店員M氏による"改造PCシリーズ"の展示など、話題作りもうまかった。

一時は全国展開していたT-ZONEも、残っていたのは同ショップのみ。パソコン黎明期から馴染みのある「T-ZONE」の名称が秋葉原から消えるのは、なんとも残念な限りである。