実際に使ってみて印象的だったのは、多様なニーズに対応してくれる懐の深さだ。インストールだけでなく初期設定までをウィザード形式で進められるため、NASに初めて触れる初心者も安心して利用できる。それでいてアドオンや詳細な設定メニューが用意されているので、ある程度の知識を備えた中上級者がワンランク上の活用方法を目指すにも最適なのである。
もちろんスペック面についても、快適なアクセスを体感することができた。大容量の動画ファイルもストレスなく視聴可能で、これは企業向けの製品開発で培ったノウハウが十二分に活かされている証拠といえるだろう。また、データの保護という観点からもこうしたバックボーンがあるのは心強い。
このようにReadyNAS Ultraは、PCだけでなく各種DLNA対応機器から、しかもインターネット経由でアクセスできる使いやすさを備えている。気になる店頭予想価格はReadyNAS Ultra 4のベアボーンタイプが49,800円、4TB HDD搭載モデルが75,800円、ReadyNAS Ultra 6のベアボーンタイプが75,800円、6TB HDD搭載モデルが109,800円。個人向けのNASとしては高級な部類に入るが、それだけ完成度の高い製品として自信を持ってオススメできる逸品だ。
■試用機の仕様 | |
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ReadyNAS Ultra 4 RNDU4000-100JPS | |
W134×D205×H223mm | |
4.7kg(ディスクなし) | |
4(ホットスワップ対応) | |
3.5インチ、SATA I/II | |
ギガビット対応RJ-45×2 | |
USB 2.0×3 | |
DHCPサーバー、プリントサーバー、Apple Time Machine 互換、ワンタッチUSBバックアップ | |
店頭予想価格49,800円 |