IDC Japan は10月21日、国内クライアントPC市場の予測を発表した。同市場は堅調に推移しており、2010年の出荷台数は1,504万台と、同社が調査を開始して以来初の1,500万台を上回ると予測している。

2010年上半期の国内クライアントPC市場は、2四半期連続で家庭市場、ビジネス市場共に2ケタ成長を遂げた。家庭市場、ビジネス市場のPC出荷台数の前年同期比成長率は、家庭市場の第1四半期が14.3%増、第2四半期が13.5%増、ビジネス市場の第1四半期が35.6%増、第2四半期の13.4%増。

家庭市場では、2010年に入ってこれまで市場を牽引していたネットブックの出荷が需要の一巡やiPadの登場などにより落ち込んできており、替わってオールインワンタイプのデスクトップPCがその落ち込みを埋め、Windows 7の買い替えを促進させるなど、家庭市場の牽引役となっているという。

ビジネス市場については、企業の買い替え需要が2010年になって企業業績の回復とともに持ち直し、2010年第3四半期に企業向け出荷のピークが訪れると予測されている。しかし、同社はそのピークが過ぎると買い替えの需要は収まって再び低迷期に入ると見ている。

国内クライアントPCの出荷台数予測(2005年~2014年) 資料:IDC Japan