ワコム、ペンタブレット初心者向け「初めてのペンタブレットセミナー」開催

ワコムは都内にて、「ワコムペンタブレットセミナー」を開催した。同セミナーでは、ペンタブレット初心者を対象とした「初めてのペンタブレットセミナー」が行われた。

ペンタブレットに興味があるけど、使いこなせるか心配。絵を描くには最適だと思っていても、実際にどんな操作感覚なのだろうか? 初心者であれば誰もが抱くペンタブレットに対する不安や疑問。それらを解消する一助になるために、ワコムは初心者を対象とした「初めてのペンタブレットセミナー」を開催した。

「Intuos4」と「水彩LITE」で基本操作をレクチャー

セミナーは、「Intuos4」と「水彩LITE」を用いた「ペンタブレットの基本操作」からスタートした。受講者は、セミナー開始前に抽選によって選ばれたの8名。まずは、Intuos4によるPCの基本操作、Intuos4に配された各種ボタンの操作方法のレクチャーを受ける。マウスとの大きな違いは、画面と盤面の位置関係がリンクしていること。目的の場所へペン先を持って行って、ペン先を盤面にトンと触れるとクリック、トントンと連続して触れるとダブルクリックとなる。筆者はこの感覚の違いに最初大きく戸惑った経験があるのだが、参加された受講者の皆さんはあっという間にその感覚の違いにも順応していた。

基本操作の説明後、いよいよ受講者が心待ちにしていたペンタブレットでの絵の描き方へとセミナーは突入。今回は「Bamboo Fun」や「Bamboo Comic」、「Bamboo Art Master」にもバンドルされている水彩LITEを使用して、絵を描く際の基礎的な操作、そしてマウスでは表現できない筆圧を再現できるペンタブレットならではの描画についてレクチャーが行われた。

円、正方形、横幅の非常に狭い長方形を、それぞれ指定された色で塗りつぶしていくだけの単純な作業だが、講師を務めたワコムのスタッフによると「タブレットに慣れていない方は、幼稚園児が行うような簡単な塗り絵でも難しく感じる場合もあります」とのこと。塗りの作業を行いながら、盤面上で動かしている手に持ったペンの動きと画面内の筆の動きの感覚を掴むことがポイントなのだそう。

ペンタブレットの操作感覚、水彩LITEの操作に慣れたところで、今度はフルーツが写った写真からリンゴをトレスする一連の流れを解説。「ペンタブレットだからといって、リンゴの輪郭を一筆で描ききるのではなく、実際に紙と鉛筆で行うようにスッスッと線を何度も描く」のが上手にトレスするポイントとワコムスタッフは解説していた。ハンズオンで体験している受講者もアドバイスを参考に、リンゴの輪郭をトレスする作業を進めていく。ワコムのペンタブレットの特徴として、失敗して書いてしまった線はペンを反対に持ち替えて盤面に線を描くと消しゴムとして線を消去することができる。鉛筆と消しゴムが一体になったものとイメージすると、よりその感覚が掴みやすいだろう。

また、ワコムスタッフより「マウスで行える操作は、ペンタブレットでもすべて行うことができます。自由自在に使いこなすために、多少の戸惑いがあるかもしれませんが、PC操作のすべてをペンタブレットで行ってみてください」というアドバイスもあった。「習うより慣れろ」という言葉があるように、まずはとことん使ってみて慣れる。ペンタブレットの操作でも、それが大事なのだ。

「Photoshop Elements」を使用したデモンストレーション

セミナー後半では、ワコムスタッフによるペンタブレットでの作業や作品の紹介など、様々なデモンストレーションが行われた。デモンストレーションでは「Photoshop Elements」を用いて、「ビルが建ち並ぶ風景」に「ケーキ」の写真を合成し、「闘うふたりの子供の写真」からそれぞれを切り抜き背景に馴染ませていくという作業が行われた。「おやつ争奪戦」と題されたこの作品の作り方に関しては、こちらにて、チュートリアルビデオが公開されているのでチェックして欲しい。

ペンタブレットの楽しみ方を学べる有意義な時間

デモンストレーションも終了し、「初めてのペンタブレットセミナー」は幕となった。ハンズオンでINtuos4を体験できなかった受講者たちも、積極的にその使い勝手をチェックしていた。受講者のひとりは「ペンタブレットは初めてだったけど、思っていた以上に操作は簡単でした。普段、友達などへ送るポストカードは紙焼きした写真を切り貼りして作っていたのですが、今日のセミナーを聴いてPCであんなに手軽にできるのとわかりました」とコメントしていた。なお、ワコムは、今後も定期的に様々なセミナーを開催する予定とのこと。