N-TRANSFERは、NTT東西が「クラウド対応デバイスサーバー」と呼ぶ製品だ。本体は手のひらに収まるコンパクトサイズで、USB端子と有線LAN端子を備えるシンプルなデザイン。この小箱とScanSnapをUSB2.0経由で接続すると、それだけでScanSnapのスキャンデータが直接Evernoteに保存される、というのがこのN-TRANSFERだ。このとき、PCは不要。N-TRANSFERをLAN経由でインターネットに接続してあれば、読み込んだスキャンデータが次々とクラウドサービスであるEvernoteに保存されていく。

あとはiPhoneなりAndroid端末なりのスマートフォンでEvernoteにアクセスすれば、取り込んだデータが確認できるというわけだ。もちろんPCでEvernoteにアクセスしてもかまわない。

N-TRANSFERの本体。コンパクトで邪魔にならない小さなボディだ

今回取り込みに使用したのはScanSnap S1500

N-TRANSFERを利用するには、まずN-TRANSFER本体を電源につなぎ、LAN端子に有線LANケーブルを接続する。このとき、自動的にインターネット接続が行われ、その機器情報がN-TRASFERのサーバーに登録される。

あとは本体に記載されたQRコードを携帯電話で読み込むか、N-TRANSFERのWebサイトにアクセスし、ユーザーアカウントを作成する。ユーザーアカウントの作成自体は、メールアドレスと名前を入力すればいい。さらに、N-TRANSFER本体に記載されているシリアルナンバーを入力する。これで、入力したシリアルナンバーと、先ほど接続を行った際に登録された機器情報が照合され、それが一致すればアカウントが作成できる。

本体前面にUSB端子、背面に電源と有線LAN端子を備えている。USB端子は2つあるが、一方には設定用のUSBメモリ(ドングル)があらかじめ挿入されている。複数の機器を接続するのであれば、USBハブを利用することになる