2005年10月の発売以降、熱狂的なファンを獲得しているコンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL」。9日、同モデルの発売5周年を記念した「GR PARTY」が都内にて開催され、多数の写真愛好家たちが集まった。会場にて展示されていた、発売5周年記念スペシャルカラーモデル、試作・歴代モデル、関連アクセサリーなどを紹介しよう。

「"感謝"の一言に尽きます」

GR DIGITALをはじめとするリコー デジタルカメラの責任者として「プレッシャーよりも喜びのほうが大きいですね。使ってくださっている方の期待を絶対に裏切ることはできないです」とリコー パーソナルマルチメディアカンパニー プレジデントの湯浅一弘氏

オープニングセレモニーで登壇した、リコー パーソナルマルチメディアカンパニー プレジデントの湯浅一弘氏は、集まったGRファンたちを前に、「今回のパーティーは、満5歳を迎えるGR DIGITALの誕生日を皆様と祝いたいと思い企画したもの。今日の雨は、GRとGRをつくった我々、そしてGRを育ててくださった皆様の"嬉し涙"かなと思っています」と挨拶。「本当に感謝の言葉しかないです。これからも、"長く愛され続ける、道具としてのカメラ"づくりに励みたいです」と語っていた。

また、会場限定スペシャル終了画面ファームウェアの書き換えサービスや、写真家ハービー・山口氏、横木安良夫氏による表参道の撮影ワークショップなどGR PARTYの企画を説明。1,000個限定で発売される5周年記念リングを「私もつけています」と愛用のGR DIGITAL IIIを掲げて見せた。

5周年にちなみ、5つの星がデザインされた記念リング

湯浅氏愛用のGR DIGITAL IIIには、イニシャル入りのH・L・C clubの本革製グリップも

会場には、5周年を記念したスペシャルカラーモデルも展示されており、「デザイン部門で"GRをデザインするとしたらどうなる?"というコンペをして選ばれたものを試作品として制作しました。『これ発売して!』と言われると困るものもありますが(笑)」と笑顔を見せた。

リコー総合デザインセンターのデザイナーが手がけたスペシャルカラーモデル。「硯箱」や「素材のままのGR」など、いつもの"撮影する道具"とは一味違うGR DIGITALとなっている

さらに、「リコーにしては珍しく、デジタルカメラのCMをやります」と湯浅氏が発表。10月16日より順次オンエア予定のデジタルカメラ「CX4」のテレビCMがお披露目されると、観客からは「おぉ」というどよめきも起こった。なお、同CMに出演するのはイメージキャラクターを務める俳優の向井理さん。音楽は斉藤和義さんが担当している。

「カメラの責任者になって10年近いけれど初めて」(湯浅氏)というテレビCM

iPhone・iPad用アプリケーション「GR WORLD」も紹介。会場には「"アップル"つながりで、りんごジュースも用意しました」(湯浅氏)

このほか、GR DIGITALのバースデーケーキのお披露目時には、サプライズゲストとして、GRユーザーだという、ニコン顧問兼ニコンフェロー 映像カンパニー後藤研究室長の後藤哲朗氏も登場。幅広い層から愛されるGR DIGITALを印象づけた。

MTVとのコラボにより、音楽と写真を融合させた新たな映像表現に挑む「音写人 -otographer-」も紹介。ゲストとして歌手のJAY'EDさんが登場

被写体として白塗りのパフォーマーも

会場奥には「退屈なのは世の中か、自分か。」の文字。11時から開始するオープニングセレモニー前から、会場はGR DIGITALを手にした人であふれていた

「GR PARTY」フォトコレクション(1)…歴代モデル・試作モデルなど

「GR PARTY」フォトコレクション(2)…GR関連アクセサリーなど