多少、残暑のぶり返しがあったものの、確実に秋の気配が濃くなってきた今日このごろ。いまだに夜中に冷房を付けるクセが抜けず、あまりの寒さに目が覚めることも。読者の方々も風邪など引かれないよう、お気をつけのほどを。

休日の多かったこの期間、PVが大きく下がるかと思いきや、それほどでもなかったのでひと安心。ただ、チャンネル全体を牽引するような力をもった大ヒットがなく、過去記事も何本か混じるなど、前回に引き続き、ややさびしい感じのランキングになった。過去記事として登場するのはおなじみのWindows 7テクニック、タバコの値上げ、高速道路無料化実験の3本。タバコ値上げはもう来週からなんですねー。

では、9月17日(金)から9月23日(木)の経営チャンネルアクセス上位10記事を紹介しよう。

1位 世界で一番価値があるブランドはコカコーラ、国内トップのブランドは? 9月17日
2位 Windows 7を高速化するテクニック6 1月6日
3位 シャープ、米大手太陽光発電開発企業 リカレントを買収 9月22日
4位 スマートフォン保有率トップは公務員 - 経営者や中高生も高い保有率 9月22日
5位 【レポート】ジェスチャーとペン入力に対応! シャープのマルチタッチディスプレイの実力 9月21日
6位 商社強し! 社員に最も愛されている会社のランキングが発表 9月22日
7位 【コラム】エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - 第80回 「俺は民主党!」の会社員に見る痛みを伴わない「構造改革0.2」 9月21日
8位 【コラム】インド・中国への羅針盤 第5回 巨大化するSNSは、やがて絶滅した恐竜のような運命に 9月21日
9位 フィリップ・モリスとブリティッシュ・アメリカンも10月1日より値上げへ 8月7日
10位 国土交通省、高速道路無料化社会実験の対象37路線を発表 2月2日

今回首位となったのはインターブランドが発表する「Best Global Brands 2010」の調査記事。世界で最も価値があると認められたブランドは11年連続でコカコーラという結果に。その後、IBM、Microsofft、GoogleとIT系企業がつづくが、ベスト10の中にAppleの名前が入っていないのは意外な気もする。

4位となったスマートフォンに関する調査記事は、公務員のスマホ所持率が高いと意外性(?)が注目されたようだ。学生の所持率も高い。女性の所持率もずいぶん上がってきているようだ。最近、電車でHTC DesireやXperiaをもっている女性を多く見かけるようになってきたが、今後もますます増えてきそうだ。

経営チャンネルではデジタルサイネージ関連の話題を積極的に取り上げているが、今回5位となったシャープのタッチパネル一体型ディスプレイはデジタルサイネージの可能性をより拡げてくれそうな製品かもしれない。まるでスマートフォンを操作するような感覚で、右に左に画面を動かすことができるそうだ。しかも専用タッチペンを使えば書き込みもできるという。デジタルサイネージのコンテンツ作成もぐっとしやすくなりそうだ。実用化が楽しみな技術である。

今回ランキング初登場となった8位のコラム「インド・中国への羅針盤」、中国はともかく、インドに関するIT情報は意外なほど少ないだけに、これらの国々とのビジネスにかかわっている人なら、参考になる部分は多いと思われる。今回は中国やインドにおけるSNSの話がメイン。著者の竹田氏の結論は「恐竜のように巨大化したSNSはもう流行らない」というものだが、これには賛否両論ありそうである。

今週のフォトグラフ

今週トップの記事 - 世界でいちばん価値のあるブランドとして11年連続首位を占めるコカコーラであるが、コカコーラが販売されている国の数は国連加盟国より多いというデータもある。まさしく世界の飲み物ですね。

そんなコカコーラのレシピは秘中の秘であり、それを知る人間は7人程度というのもよく知られている。ファウンダーでもあり、コカコーラの味を決めた薬剤師 ジョン・ペンバートン氏は、自分の薬局の従業員が風邪薬のシロップを飲みながらサボっていたところに目を付けて、シロップの調合を重ね、コカコーラを生み出したという逸話がある。並みの経営者なら従業員を怒鳴るかクビにして終わりのところを、後生まで続く世界的ブランドのきっかけにしたところがすごい。

今週の一枚は、米国ジョージア州アトランタの名所「ワールドオブコカコーラ」の前に置かれているペンバートン氏の彫像。ここはアトランタを訪れた人ならほぼ間違いなく行くランドマーク。世界中のコカコーラが試飲できたりしてなかなか楽しい。博物館で楽しく時間を過ごしたら、最後に偉大な経営者を讃えていきたい。

ペンバートン氏がコカコーラを発明したのは1886年。124年に渡って世界で愛されるブランドになるとは、同氏も想像していなかったに違いない