消費電力(グラフ21~22)
最後に消費電力の比較も行ってみた。グラフ21はいつもの様に実効消費電力の絶対値を示したものだが、なにしろマザーボードとか環境が異なるので(Core i7-970とCore i7-980Xの比較はともかく)Core i5-650との比較はフェアではない。そこで待機時との実効消費電力の差をまとめたのがグラフ22である。
とりあえず3DMarkのテストでガンと消費電力があがるのはRadeon HD 5870の消費電力が増えるためで、これは仕方が無い。その他のテストを見ると、案外にCore i7-970とCore i7-980Xの消費電力差が大きいのが判る。それほど動作周波数が違わないので、これはちょっと意外であった。Core i5-650との比較は更に大きな差があるが、こちらとは性能差も大きいので、そのあたりを勘案すると、消費電力そのものは妥当と思える。コアの利用率が高いSandra Int/FloatではCore i7-970の消費電力差がCore i5-650のほぼ3倍になるのに、コアの利用率がもっと下がるH.264のエンコードでは2倍程度に縮まるのも妥当と言えるだろう。