Mozillaが開発中のWebブラウザ「Firefox 4」の最新ベータ版Beta 4にタブ管理機能「Panorama」と同期機能「Firefox Sync」が追加された。

Panoramaは、これまでTab Candyという名称で開発されていた。Firefox右上のPanoramaボタンをクリックすると、開いているタブがサムネイルで表示されるPanorama画面に切り替わる。複数のタブは1つにグループ化されており、タブをドラッグして枠の外にドロップすると別のグループが作られる。サムネイルの1つをクリックすると、そのページが含まれるグループのタブだけが展開する。リサーチなどで数多くのタブを開いていると、ファビコンが目印になっても過去に開いたページのタブを見つけにくくなる。Panoramaを使えばサムネイルで視覚的に探し出せる上に、トピック別、タイプ別、ジャンル別などでタブをグループ化しておけば、タブ・グループを切り替えて目的のタブに素早くアクセスできるようになる。

開いているタブをPanorama画面でサイトごとにグループ化。タブはドラッグ&ドロップで簡単にグループ間を移動させられる。サムネイルをクリックするとグループ内のページのタブだけが展開する

Panorama画面内のグループはマウス操作で自在にサイズを変えられる。重要なグループは大きく、サムネイルで中身を確認する必要のないグループは縮小するとグループ内でサムネイルがスタックされる(右上)。また何もない場所をドラッグすると空白のグループ枠が作られる(右下)。

Firefox Syncは、Firefoxの設定、パスワード、ブックマーク、履歴、開いているタブなどを他のデバイスのFirefoxと同期する。「Firefox Sync 」(Weave)アドオンを導入することで、すでにFirefox 3.5以上で同様の同期機能が実現しているが、Firefox 4ではアドオンではなくブラウザ本体でSync機能をサポートする予定だ。

Firefox Syncの設定画面。新たにSyncアカウントを作成、またはすでに使用しているアカウントでログイン

これまでFirefox 4 Betaでは、新しいアドオン管理機能、Webメールなど頻繁に利用するWebページのタブを常駐させるApp Tabsなどが実現している。今後のベータ版アップデートでは、Full Screen Video API、Video Buffer API、HTML5 Formsなどのサポートが追加される予定だ。