今週、米Appleと米Microsoftの直近の四半期決算が発表されるが、ここでAppleの四半期売上がMicrosoftのそれを上回るのではないかという予測が持ち上がっている。月末に両社の時価総額が逆転して以来、AppleがいまだにMicrosoftの時価総額が上回る状態が続いているが、こうした現象が決算にも反映される可能性が出てきたのだ。

同件を報じているのは米FortuneのBrainstorm Tech Blogを執筆するAndy Zaky氏だ。米国時間でAppleは20日Microsoftは22日に直近の四半期決算を控えているが、複数のアナリストらの情報を総合すれば両社の決算は現時点でほぼ拮抗しており、場合によっては今四半期、そうでなければ次の四半期にも逆転する可能性が出てきている。

今年4月に発表された両社の決算は、Appleが135億ドルの売上に31億ドルの純利益、Microsoftが145億ドルの売上に40億ドルの純利益だった。英Thomson Reutersによる集計によれば、アナリストらの予想するAppleの直近の四半期の売上は147億4,000万ドル、EPS (Earnings Per Share)は3.10ドルとなっている。だがAppleの業績予想で知られる金融アナリストのTurley Muller氏によれば、Appleは同四半期に151億5,000万ドルの売上、31億ドルの純利益(EPSは3.35ドル)を発表する可能性が高いとしており、こうした"アナリストらの予想"をいい意味で裏切ると予想している。

とはいえ、同じくThomson Reuters集計によるアナリストらのMicrosoft決算予想は152億5,000万ドルであり、最もいい部類に属するMuller氏の予想でさえ、Appleは売上面でMicrosoftには追いつかない。だが今回の報道を行ったZaky氏によれば、Appleは直近の決算で売上がアナリスト予測を10億ドル以上上回ったばかりでなく、EPSも2.45ドルの予想を大幅に上回る3.33ドルを達成した。同氏によれば、Appleは過去1年にわたって四半期ごとに35%成長を続ける業績を達成しており、アナリストらの予測をつねに上回ってきたという。もしこうした状況が続くのであれば、Appleは今回の四半期決算発表でMicrosoftを鼻差で差す可能性も出てくる。なお、もしAppleが四半期売上でMicrosoftを追い抜くことになれば、過去30年の両社の歴史において初の出来事となる。