アップルは7月6日、有料オンラインサービスMobileMeのカレンダーアプリ「MobileMeカレンダー」の新版をベータ公開した。

現時点でベータ版提供は、利用者を制限した限定的なベータプログラムになっている。参加するにはme.com/calendarへサインインし、「参加を依頼する」をクリックする。今年5月から6月にかけて行われたMobileMeメールのベータプログラムと同様、参加依頼の順に参加者を追加しながらプログラムを拡大していく模様だ。なおファミリー契約の場合でも、参加依頼をリクエストしたメンバーのみがベータプログラムに参加する形になるので、他のファミリーメンバーへの影響を気にせずに申し込める。

MobileMeカレンダーの新版は日/週/月のカレンダー表示が、現在のiCalに近いデザインからiPadのカレンダー・アプリのようなデザインにリニューアルされた。またパフォーマンスの改善によって、カレンダーがより速くロードする。

新たに共有機能が追加され、MobileMeカレンダーから公開カレンダー、または他のMobileMeメンバーとの個人カレンダーの共有を設定できるようになった。公開カレンダーは共有リンクを知っていれば誰でも閲覧可能。個人カレンダーの共有では、他のMobileMeメンバーに閲覧および編集の許可を与えられる。イベントへの参加依頼も可能だ。イベントへメールアドレスを追加すると、招待された人たちに参加依頼のメールが送信される。イベントは自動的に更新されるので、カレンダーを通じて簡単に招待者のイベントへの参加状況を確認できる。

MobileMeカレンダー・ベータ版はCalDAV標準を使用しており、ベータ版にアップグレードすると、カレンダーデータがCalDAV標準をサポートする新しいカレンダーサービスへと移動する。ベータ版のカレンダーは、iPhone/ iPad/ iPod touch(iOS 4)のカレンダーアプリ、Mac(Mac OS X 10.6.4以上)のiCalなどで閲覧・編集が可能。また、まもなくWindows PCのMicrosoft Outlookからの利用も可能になるという。MobileMeカレンダーへのアクセスをサポートするWebブラウザはSafari 4以降、Firefox 3.6以降、Internet Explorer 8など。