「HP ePrint」対応プリンタでは、米HPが昨年の6月に発表したPCを介さず、直接インターネット接続し、コンテンツを印刷できる機能「HP Photosmart Premium with TouchSmart Web」も搭載する。利用可能なコンテンツとしては、ニュース、塗り絵、カレンダのほか、アジア・太平洋地域では、クイズが楽しめる「Web Sudoku」、ノート、方眼紙、To-Doリスト、楽譜なを印刷できる「Quick Forms」、Googleカレンダー、ウェザーニューズなどがある。そのほか、ビジネスユーザー向けにカレンダ・To-Doリスト・ニュースなどのビジネスツールをまとめて利用できる「Daily Brief」、請求書、契約書などのビジネスフォームなどにアクセスできる「Biztree」などのサービスを年内に開始する予定だ。
「HP ePrint」の今後の広がりに期待
「HP ePrint」ソリューションは、今後どのような広がりを見せるのだろうか?。この点については、HP内部でもまだ未知数な部分があるようだ。6月29日の午後に開催されたパネルディスカッションで、米HPのシニアバイスプレジデントのジョン・ソロモン氏は、「半年前、我々はこのプリンタがヒットするかどうか分からなかった。むしろ、パートナー企業のほうが興奮していた」とコメントしている。
パネルディスカッションには、HP関係者以外にパートナー、アナリスト、ブロガーなどが参加したが、彼らは口にしたのは「可能性」という言葉だ。プリンタがメールアドレスをもち、添付ファイルと送信すれば印刷できるというのは、確かに便利そうだ。ただ、それを活かすキラーソリューソンは、まだ開発途上にある。パネルディスカッションの中で、「我々は単にFAXにしようとしているわけではない。重要なのはアプリケーションだ」「オープンプラットフォームであることがすばらしい」というHP関係者のコメントがあった。今後、サードパーティにSDKが提供され、どのようなアプリが提供されるか楽しみだ。