日本でのiPad発売日前日にあたる27日、東京・青山のクラブ「Velours」において「iPad前夜祭」が開催された。イベントはiPhoneをこよなく愛するクリエイティブ集団「4001field」、iPodやiPhoneなどに関する情報サイト「iPod Style」、iPhoneのソリューションプロバイダ事業を展開する「ジェナ」の共催によるもの。アップルやソフトバンクモバイルとは関係のない有志によるイベントだ。

イベントは2部構成で行われ、ここではトークショーが中心に行われた第一部の様子をレポートする。まず、フリージャーナリストの林信行氏、次いでフォーカルポイントコンピュータ社長恩田フランシス英樹氏によるプレゼンが行われ、iPadの先進性の解説や電子書籍、ゲーム、教育の各分野における可能性について熱く語った。

林氏と(左)とフォーカルポイントコンピュータ恩田氏(右)。林氏は「VOGUE」誌のアプリなどを例に、iPadアプリの表現力の高さを強調した。恩田氏は教育分野へのiPadの導入の必要性について述べた

そして、医療の分野からは神戸大学医学部の杉本真樹特命講師が登壇し、杉本氏も開発に携わった医用画像ビューワ「OsiriX」(オサイリクス)を用いた外科手術の事例が紹介された。いち早くiPadを医療現場で実践する杉本医師の試みに、会場からは大きな驚きの声が上がった。

杉本氏は「医"領"改革」をテーマに、iPadの医療活用事例から地域医療、ロボットによる遠隔手術など最先端テクノロジーの事例を紹介、会場は度肝を抜かれた。6月11日には新宿にて特別授業イベント「iのある医学教育=iMedicine」でも発表を行う

ゲームの分野からはCRI Middlewareの幅朝徳氏が登場した。同社はゲーム用映像・音声のミドルウェア開発では知られた存在で、クラウド対応ミドルウェアの新製品として「栞 CIORI」の発表などが行われた(発売日未定)。これにより、iPhoneとiPadで同じゲームアプリのセーブデータや設定の共有が可能になるという。

アプリ内広告エンジン「CLOUDIA」(クラウディア)のiPad発売記念キャンペーンなどを発表したCRI幅氏。会場の笑いを誘ったのは、iPadを自宅の風呂場で防水バッグに入れて実験した際のエピソード。バッグを水中に入れた瞬間「ポン」という音とともに起動不能になったそうだ(写真右)。おそらく日本初のiPad水没事故であろう

プレゼンパートに続き、女性狂言師の十世三宅藤九郎さん(和泉元彌の姉)が司会のトークセッションでは、スペシャルゲストとして女優の香椎由宇さんが登場した。香椎さんはiPhoneとiPod touchを2台所有するという大のアップル製品ファンで、iPadについても同様に期待しているという。iPhoneでお気に入りのゲームアプリは「糸通し」だそうで、会場では発売直前(28日に発売開始)のiPad用「太鼓の達人プラス」を実際にプレイした。

なお、入場制限のないパーティ形式の第2部は深夜2時過ぎまで行われ、こちらもiPad発売直前深夜の盛り上がりに色を添えた。

「太鼓の達人プラス」で「夏祭り」を選んでプレイした香椎さん。時間の都合によりプレイは中断してしまったが、とても名残惜しそうな表情が印象的だった