そのほかに、こんなモードも

トレーニングを進めていき、ある程度自信がついたら「実践問題」にトライしてみることをおすすめする。このモードでは、実際のTOEICテストの出題形式に合わせて作られた問題を、制限時間が設けられているなかで解いていくというものだ。Part1の"写真描写問題"からPart7の"読解問題"のなかから選択→さらにLevel(TOEICテストスコアに応じて4段階に設定されている)を選択→学習スタートという流れになっている。

トレーニングしたいパートを選択して

さらにレベルを選択

学習スタート!

また、「プレゼントトレーニング」というモードも存在する。これは、「スーパーコーチモード」でプレゼントされることによって選択、学習することができるようになっている。

「プレゼントトレーニング」。ちょこんといるドラコがかわいい

そんな感じで毎日学習を進めている私だが、少々気になる点が出てきた。それは、ディクテーション(書き取り)トレーニングのときのこと。このトレーニングの場合は、ニンテンドーDSの下画面に実際にタッチペンでアルファベットを書くことになる。そこで出てきたのが"誤認識"の問題だ。確かに取扱説明書には"入力欄からはみ出す"ことや、"筆記体"などで書くと正しく認識されないと書いてある。が、枠の中に"ブロック体"で記入しても"l"と"i"や、"h"と"n"。しいては"g"と書いたのに、なぜか"n"と認識されたことがあった。たまたま、私が誤回答をしたためにわかったことではあるのだが……。

しかし、この点については"そういうことも有りうる"と言った認識でいれば、学習にさほど支障は出ない。また、こういったことは頻繁に起こりえることもなく、よほどの乱筆でなければ、しっかり認識してくれている。まあ、レアなケースだったと理解していただきたい。

モチベーションアップの秘策が随所に

この『TOEIC TESTスーパーコーチ@DS』を体験して感じたのは、モチベーションをとにかく上げてくれるということ。TOEICテストや資格取得のための勉強というものは、とかく孤独に陥りやすいもので、独り黙々と机に向かっていると、途中で投げ出してしまいたくなることがある。しかし、このソフトはニンテンドーDSの画面を開けば、Jayとドラコがいつも側におり、とにかくがんばれば褒めまくってくれるのだ。ということから、"褒められて伸びるタイプ"の人にとっては、まさに最適なのではないかと思われる。

そして、学習する際にもうひとつ大事なことは、"継続"だろう。自らを律して勉強を続けるということは、思っている以上に大変なことだと思う。このソフトは、その点にも配慮がなされていて、学習を続けていくとカレンダーにハンコが押されるという仕組みになっている(進捗度によってハンコの種類は異なる)。この視覚的に目標に近づけている様子が手軽に認識できるというのは、"画面"というデバイスのあるニンテンドーDSのソフトならではだと思う。

成績や進捗状況が良いと、Jayが褒めてくれる(おだててくれる)

カレンダーでスケジュールを決定する

さらに、ひとつの問題に対しての解説がとても丁寧という点にも注目したい。問題を回答して単に正誤を表示するだけではなく、TOEICテストに向けての傾向と対策を、解説として教えてくれるのだ。あわせて、覚えておくべき単語については、「WORDS」にレベルごとの必須英単語が表示される。さすがスーパーコーチ×桐原書店というタッグでの相乗効果=シナジートレーニングだと感じたのだった。

現在、私はスケジュールに沿って本番の前に行う「実力テスト」に向かって学習中。ハードがニンテンドーDSということもあり、取材の合間や移動時間などでも気軽に勉強することができている。これにより無駄になりがちな時間を有効活用して学習し、本番のTOEICテストでは全力を尽くして挑むことができそうだ。

「WORDS」画面。レベルに合わせて覚えておくべき単語が解説・表示される

実力テストの結果画面

ゲームタイトル TOEIC TESTスーパーコーチ@DS
対応機種 ニンテンドーDS
ジャンル 英語学習ソフト
発売日 2010年2月25日(発売中)
価格 3,990円
CEROレーティング A (全年齢対象)
(C)2010 KIRIHARA SHOTEN