東海旅客鉄道は3月18日、運転関係社員の事故防止にとって重要な体調の自己管理の一環として、4月より順次、「「睡眠自己管理プログラム」を本格導入することを発表した。

同社は1999年より、国立精神・神経センターの白川修一郎博士と睡眠管理手法の共同研究を進め、2003年に「睡眠自己管理プログラム」を共同開発し、試行してきた。

同プログラムは、乗務員(車掌・運転士)や駅係員が端末に必要なデータを入力すると、蓄積されたデータに基づき、本人に対して体調管理のためのアドバイスを出力表示するというもの。

同プログラムは新幹線、在来線の全乗務員職場(5所15区)、主要駅(21駅)に導入され、約6,000名に利用が推奨される。

具体的には、「就寝時刻」、「起床時刻」、「勤務時間」、「眠気、疲労の感覚」などを入力すると、「一定時刻に起床しましょう……」、「睡眠の量が不足……」、「起床時刻の差は2時間以内……」といった改善のためのアドバイスが表示される。また、睡眠障害などの疾病が疑われる場合は社内の産業医(健康管理センター)に相談するよう指示が出る。

睡眠自己管理プログラムの仕組み

そのほか、・睡眠自己管理の教育・指導を向上させるため、「睡眠管理インストラクター」を順次養成・指定するとともに、睡眠管理に取り組む社員に対して「睡眠管理のてびき」を配布する。

睡眠管理のてびき