5色のカラバリ、タフネス性能を備えたDSC-TX5

ソニーは18日、防水・防塵・耐衝撃性能を備えたコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット DSC-TX5」を3月5日から発売すると発表した。タッチパネル・スライド式レンズカバーを搭載しながらタフネス性能を備え、光学式手ブレ補正搭載防水デジカメとしては世界最小・最薄(発表時)だという。価格はオープンプライスで、実売想定価格は4万円前後。

DSC-TX5は、水深3mで60分間の撮影が可能なJIS/IEC保護等級(IPX)8相当の防水性能を備え、MIL-STD810F Method 516.5-Shock compliantに準拠した1.5mからの落下衝撃試験をクリア。さらに-10度の低温下での動作試験もパスしており、水中から雪原まで、さまざまなシーンで利用できる。

スライド式レンズカバーを備え、陸上での使い勝手にも配慮。これは本体カラーシルバーモデル

本体背面にはタッチパネル付き液晶

兄弟モデルのDSC-TX7と同様、本体はスライド式レンズカバーを備え、レンズは35mm判換算で25~100mmの光学4倍ズームレンズ・カール ツァイス「バリオ・テッサー」を搭載している。F値はF3.5~F4.6、撮影可能範囲はワイド端で約1cm~、テレ端で約50cm~。

タフネスデジカメながら薄型ボディを実現

レンズカバーを閉じたところ

撮像素子にも同じく有効1,020万画素1/2.4型の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載。画像処理エンジンBIOZと連携することで秒間10コマの高速連写・暗所撮影時のノイズを低減する「手持ち夜景モード」も備え、暗所撮影時のノイズを従来比約1/4に低減したとしている。

本体カラーブラック

本体カラーレッド

本体カラーピンク

本体カラーグリーン

DSC-TX7の新機能である「逆光補正HDR(ハイダイナミックレンジ)」により、高速連写した2枚の画像を合成してダイナミックレンジを拡大する機能や、最大258度のパノラマ画像を簡単に作成できる「スイングパノラマ」でも、被写体の顔や動きに応じて合成範囲を調整する機能を搭載している。

モニタは3.0型23万画素のTFT液晶で、タッチパネルには対応するがDSC-TX7のような高解像度液晶は搭載していない。静止画に加えて動画撮影も可能だが、DSC-TX7とは異なりAVCHDのフルHD動画は撮影できず、MP4形式の1280×720のHD動画のみとなる。音声はモノラルだ。同社では、タフネス性能と小型軽量化を優先させた結果としている。

本体サイズは94(W)×56.9(H)×17.7(D)mm、144gで、メモリカードはメモリースティックデュオとSD/SDHCが利用可能だが、TransferJetには対応しない。本体カラーはグリーン、ピンク、レッド、ブラック、シルバーの5色。

別売アクセサリーとして、高い撥水性を持つシリコン素材を使用したソフトキャリングケース「LCS-THQ」を用意。メッシュ構造により砂やホコリを簡単に落とせるほか、水洗いも可能。発売は3月12日で、価格は3,150円。

また、本体を水中で落としても沈まないように水に浮かぶ構造を採用したフロートストラップ「STP-FSA」は、オレンジとブラックのリバーシブル構造を採用。オレンジ色によって視認性を高めている。発売は3月5日で、価格は2,940円。

さらにDSC-TX7用に発表されているマリンパック「MPK-THJ」も利用可能で、水深40mでの撮影もサポートする。水中でのスイングパノラマ撮影も可能だ。発売は3月5日で、価格は26,250円。

アクセサリーのソフトキャリングケース。本体カラーに合わせた5色展開

発表済みのマリンパックも利用できる

なお、同社では同製品の先行展示を、東京銀座のソニーショールーム、ソニースタイル 大阪で2月19日から行う。