パナソニックは13日、iAズーム35倍を実現した高画質デジタルハイビジョンビデオカメラの内蔵メモリータイプ「HDC-TM70」および「HDC-TM60」と、HDDタイプ「HDC-HS60」の3モデルを2月20日に発売すると発表した。いずれも価格はオープンで、市場予想価格はHDC-TM70が12万円前後、HDC-TM60とHDC-HS60が10万円前後となっている。

HDC-TM70 / HDC-TM60

HDC-HS60

HDC-TM70は、記録メディアに96GBの大容量フラッシュメモリーを搭載し、1920フルハイビジョン記録で最大41時間10分(約5MbpsのHEモード時)の長時間撮影を実現。別売の32GBのSDHCカードを使用すれば、リレー録画機能により連続54時間50分のフルハイビジョン撮影も可能になる。HDC-TM60は内蔵64GBメモリーに最大で約27時間30分、HDC-HS60は内蔵160GBのHDDに最大で約68時間の記録が可能。

また、新開発のHDクリスタルエンジン・プロを搭載しており、輪郭部や細かい部分、変化の少ない部分などに応じて最適な画像処理を行う。これによって、デジタルズームによる画質の劣化を抑えて、35倍まで倍率を上げてもハイビジョン画質を保つiAズームが可能になっている。

新・手ブレ補正機能では、手ブレを検出するジャイロセンサーや補整を行うLSIを一新。これまでは抑えきれなかった、呼吸時などに起きるゆっくりとした手ブレに対応するとともに、ズーム時の手ブレも抑えることが可能になっている。また、ムービー撮影時の個人認識(最大で6人)も行え、、登録した人の顔を見つけて優先的にピントや明るさを合わせる機能も持つ。

そのほか、風がマイク部に当たったときに発生する音を大幅に軽減する風音キャンセラー機能や、被写体の顔の有無・明るさ・コントラスト・距離の情報から5つのシーンを自動で認識して、露出やコントラストを自動的に制御してくれる「おまかせiA」機能などを装備。

3モデルともに、搭載レンズは35mm換算で35.7mm~893mm、F値が1.8~3.3、自動絞り25倍電動ズームの広角ワイドレンズを搭載。撮像素子の有効画素は動画で211万画素、静止画では228万画素。映像圧縮方式はMPEG-4 AVC / H.264(AVCHD規格準拠)、静止画の撮影はJPEG形式(DCF / Exif2.2準拠)で記録を行い、SDカードに保存した場合はDPOF対応となる。

本体サイズとバッテリーを含めた重さは、HDC-TM70が51.5(W)mm×65.5(H)mm×112(D)mmで約302g。HDC-TM60は、HDC-TM70と同じサイズで約301g。HDC-HS60は54.5(W)mm×65.5(H)mm×112(D)mmで約369g。