Windows上でUNIX環境を実現するCygwinの最新版「Cygwin 1.7.1-1」がリリースされた。メジャーアップデートということもあり、多くの機能追加や変更が含まれている。Windows 7やWindows Server 2008 R2といった最新OSが新たにサポートされる一方、旧OSのWindows 95/98/MeといったいわゆるWindows 9x系OSのサポートが打ち切られている。

このほか、Cygwinからアナウンスされている重要なアップデート内容は下記の通り。

  • マウントテーブルの保存場所が変更され、従来のレジストリではなく、「/etc/fstab」「/etc/fstab/$USER」が保存先となった。
  • パス名制限が従来の260文字から、最長4,096文字まで拡張。Cygwinによれば、Windowsの制限長である3,2767文字(Unicode)までの将来的なサポートを予定
  • 1つのシステム内に複数のCygwinをインストール可能
  • IPv6をサポート
  • デフォルトのキャラクタセットがUTF-8に。その他の文字については改良された国際化サポート機能を通して利用可能
  • 新しい認証方式により、パスワード入力なしでのユーザー環境変更が可能

そのほか、1.7.1-1での主な変更点についてはCygwinのページで確認可能。ユーザーガイドを参照のうえ、テストしてほしい。