アンクは、論文や電子文書など、他の文書から不正なコピーアンドペーストが行われていないかを確認する解析支援ソフト「コペルナー」を12月下旬より発売、同社Webサイトで予約を開始した。教育機関向けのスタンダードライセンスの価格は45,675円、スターターライセンスの価格が9,450円。教育機関以外でのスタンダードライセンスが67,200円となる。製品ラインナップのスターターライセンスは1つの文書のみをチェック対象とするシングルチェッカーのみの機能。

対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista(SP2) / 7。なお、教育機関を対象に2010年1月29日まで、スタンダードライセンスが価格39,795円、アップグレードが33,600円となる「コピペルナー発売記念特別キャンペーン」を実施中。

製品は、金沢工業大学知的財産科学研究センター長の杉光一成教授が考案し、同社が開発するソフトとなる。1つ(シングルチェッカー)もしくは複数の文書(マルチチェッカー)をインターネットや文献データベースと照らし合わせ、コピー&ペーストされている箇所を解析。判定結果では、コピペ割合、コピー元文献の表示、完全一致、あいまい一致等色分けして表示される。複数文書を読み込む場合、それら文書間をチェックし相関関係を表示するクロスチェッカー機能も搭載する。

コペルナー起動画面

マルチチェッカー機能

相関関係の例

製品考案者の金沢工業大学の杉光一成教授からは以下のようなコメントが発信されている。

「パソコンのコピペ機能を悪用して自分が考えていないにもかからず、自分が考えたかの ようにして偽造したレポートや感想文等の提出は日本のみならず、世界的に問題となっています。 本来、レポートの課題や感想文の宿題等は、単なる知識の有無を測定する試験ではなく、 本来は自分の頭を創造的な意味で使う数少ない機会です。その機会を自分でつぶしてしまうのは 本当に残念なことです。このソフトを特に教育機関が保有することで、そこの学生・生徒が、 「どうせコピペしてもばれてしまうから自分で考えてレポートを書こう。」、そう思ってくれれば このソフトの販売は大成功だと考えます。」