パブリックベータ版の提供が開始され、発売日やエディション構成が明らかになりつつある次期「Microsoft Office 2010」。PC向けのインストールパッケージだけでなく、Webブラウザから利用できたり、さらにはWindows Mobile向けの「Office Mobile 2010」も用意されている。だが、ほかの多くのスマートフォン、例えばiPhoneでこれらOffice文書にはどのようにアクセスすればいいのだろうか? Microsoftではその解も用意している。
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Excel Mobile Viewer |
Word Mobile Viewer |
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PowerPoint Mobile Viewer |
Windows Mobile向けに提供されるOffice Mobile 2010では、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteといったアプリケーションが利用でき、PC向けのOfficeで作成された文章を開き、そのまま編集することが可能だ。ファイルはローカルのストレージのほか、企業内にあるSharePoint Serverのワークスペースにアクセスして文章を取り出したり、編集した文章を同期する形でワークスペース上に書き戻すことができる。だが前述のようにOffice Mobile 2010はWindows Mobile以外のプラットフォームをサポートしておらず、このままではiPhoneなどを使ってOffice文書にアクセスすることができない。
そこで登場するのが「Office 2010 Mobile Viewer」だ。前述のOffice Mobile 2010が専用アプリケーションなのに対し、Mobile ViewerはWebアプリベースであり、Microsoftによれば「幅広いプラットフォームをサポートする」ことを主眼にしている。利用にあたっては、まず企業内にSharePoint Server 2010の動作する環境が存在し、ここに「Office Web Apps」が導入されていることが条件となる。これはOfficeをWebアプリケーションとりして利用するためのエクステンションで、ユーザーはWebブラウザを解してSharePointのワークスペースにアクセスすることでOffice文書の閲覧が可能になる。サンプルはMicrosoftが紹介している画面を見ていただくと一目瞭然だろう。Office Web Appsの導入についてはMSDNで詳細を参照のこと。
閲覧のみという条件がつくが、テキストのほか、グラフやセルなどもきちんと再現されているとわかる。興味深い機能としては、PowerPointに用意された「Presentation Broadcast」が挙げられる。これはPowerPointによるプレゼンテーションをネットワークを介して一斉配信する機能で、これを使って外出先でプレゼンを確認することもできる。