ヤマハは、デジタルサウンドプロジェクターの新モデル「YSP-5100」を発表した。発売は12月下旬で、価格はオープン。市場価格は20万円前後と予想される。

「YSP-4100」をスケールアップし、より高音質化が計られた「YSP-5100」

YSP-5100は、11月に発売されたデジタルサウンドプロジェクターフラッグシップモデル「YSP-4100」を、さらにスケールアップした製品。YSP-4100は、40本のビームスピーカー+2本のウーファーという構成だったが、YSP-5100では、40本のビームスピーカー+2本のウーファー+2本のツイーターという構成になっている。ツイーターは、2.5cmバランスドーム型を採用。また、ウーファーキャビネットの容量も、従来より63%拡大。これにより、高域/低域とも再生能力がアップした。実用最大出力は、YSP-4100と同じ120W(2W×40+20W×2で、ツイーターとウーファーは同じアンプで駆動される)。

機能面では、ビームスピーカーによる7.1chリアルサラウンドや、BDに採用されている最新サウンドフォーマットへの対応など、YSP-4100を踏襲している。ワイヤレスサブウーファーキット「SWK-W10」や、iPod専用ののワイヤレストランスミッター「YIT-W10」も利用可能だ。入力端子は4系統のHDMIのほかに、コンポーネントとコンポジットの映像入力が各1系統、アナログ×2、デジタル×3(光×2/同軸×1)の音声入力端子を備える。HDMIはCECに対応しており、パナソニック、東芝、日立製作所、三菱電機、ソニーなどのテレビとの機能連動が可能だ

本体のサイズは、1200(W)×212(H)×900(D)mmとなっており、キャビネットの容量が増えているにもかかわらず、幅以外はYSP-4100と変わらない。同社では、YSP-5100と薄型テレビとを同時にセットできる、フロントサラウンド用壁寄せスタンド「YTS-T500」、フロントサラウンド用スタンド「YTS-F500」も用意している。これらのスタンドを利用した場合、テレビの下にYSP-5100が取りつけられるが、YSP-5100の1200mmという幅は、50V型のテレビの幅に近いものだ。この前後のサイズのテレビと組み合わせて設置した場合、幅がほぼ揃い、よいバランスとなるだろう。YTS-T500/YTS-F500はいずれもオープン価格で、市場価格は、YTS-T500が3万円前後、YTS-F500が4万円前後と予想される。なおYSP-4100では用意されていたラックとのセットは、今回は発売しないとのことだ。