レッツ! Windows 7 - ホームグループ編(1)

ホームグループへの参加を無効にする

そもそもホームグループは、Windows OSに備わる共有機能を用いてリソースの共有を行なっています。具体的には、「HomeGroupUser$」というユーザーと「HomeUsers」というグループを使用し、ホームグループを作成(もしくは参加)した際に、先のユーザーおよびグループを有効化し、他のコンピュータにアクセスするというもの。

つまり、UNC(Universal Naming Convention)による参照を行なえるユーザーであれば、さほど重要な機能ではありません。環境によってはホームグループが無用の長物になりかねないでしょう。そこで最後はホームグループへの参加を無効にする設定を解説します。なお、本操作はローカルグループポリシーエディターを使用するため、Professionalエディション以上が対象となります。Home Premiumユーザーは拙著「Windowsスマートチューニング」でフォローする予定ですので、是非ご覧ください。

さて、まずは［Win］＋［R］キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、「gpedit.msc」を実行して「ローカルグループポリシーエディター」を起動します。コンソールツリーから＜コンピュータの構成＞→＜管理用テンプレート＞→＜Windowsコンポーネント＞→＜ホームグループ＞とツリーを展開し、右ペインにある＜コンピューターがホームグループに参加できないようにする＞をダブルクリックします(図16～17)。

すると同名のダイアログが起動しますので、＜有効＞を選択して＜OK＞ボタンをクリックしてください。後はローカルグループポリシーエディターを終了し、＜スタート＞メニューにある電源ボタンのメニューから＜再起動＞をクリックして、Windows 7に再ログオンしましょう(図18～19)。

設定完了後にエクスプローラを起動しますと、ナビゲーションウィンドウに＜ホームグループ＞が表示されなくなりました。一時的に表示されることもありますが、先の手順でホームグループの作成・参加を抑制しているため、自動的にナビゲーションウィンドウから取り除かれます。なお、コントロールパネルから「ホームグループ」を起動しますと、ホームグループへの参加が抑制されている旨を示すメッセージが表示されます(図20～21)。

また、ホームグループ機能を構成する「HomeGroup Provider」「HomeGroup Listener」の2サービスは、手動実行ながらもホームグループの検索などが自動的に行なわれるため、起動してしまうことも。そのため、各プロパティダイアログから＜停止＞ボタンをクリックして、サービスを停止させてから、「スタートアップの種類」を「無効」に変更しておきましょう(図22～24)。

阿久津良和(Cactus)