タスクボタンでコンテキストメニューを表示させる

タスクボタンの改良はWindows 7における、もっとも大きな改良点ですが、フッとタスクボタンを右クリックし、すべてのウィンドウを閉じるアクセスキーの[C]を押してしまうユーザーも少なくないのでは。実はWindows 7でも、タスクボタンのコンテキストメニューを使用することは可能です。タスクボタンを右クリックしますと、ジャンプリストがそのまま表示されますが、[Shift]キーを押しながらタスクボタンを右クリックしますと、旧来のコンテキストメニューが表示されるというもの。

表示されるコンテキストメニューの内容は、アプリケーションの状態によって異なり、アプリケーションが未起動の場合はショートカットアイコンに対するコンテキストメニューが、起動済みの場合はアプリケーションに対するコンテキストメニューが表示されます(図11~14)。

図11 タスクボタンを右クリックしますと、通常はジャンプリストが表示されます

図12 [Shift]キーを押しながらタスクボタンを右クリックしますと、ショートカットアイコンに対するコンテキストメニューが表示されます

図13 先のメニューから<プロパティ>を選択しますと、ショートカットアイコンに対するプロパティダイアログが起動します

図14 アプリケーション起動時に[Shift]キーを押しながらタスクボタンを右クリックしますと、アプリケーションに対するコンテキストメニューが表示されます

また、このコンテキストメニューはプログラム側で管理されるため、Windows Vista以前のようにアプリケーションによって内容は異なり、独自機能を呼び出すこともできます。ジャンプリストの利便性も重々理解できますが、アクセスキーも便利ですので、アプリケーション開発者には、今後のサポートをお願いしたいところです(図15)。

図15 コンテキストメニューの内容はプログラム側で管理されますので、アプリケーションによって異なります