Mac OS Xユーザにとってベストなテキストエディタを探すレポート集
「Snow Leopardを快適にする - どれがいい? 自分にベストなMacのテキストエディタ」
「機能充実、旧Mac OS時代から多くのユーザに支持されている「mi」」
「初心者も扱いやすい、CUIベースの軽量テキストエディタ「GNU nano」」
「縦書き編集や脚注表示に対応、日本語環境ならではの機能を誇る「iText Express」」
「UNIX系OS教養課程における必修科目「vi」 その1」
もあわせてお楽しみください。
Mac OS X用テキストエディタの新時代
多少の私見が入ることはご容赦願いたいが、テキストエディタを基準としたとき、現在のMacユーザは大きく2種類に分類される。すなわち、旧Mac OSの系譜に連なるUIを好む「Macネイティブ派」と、UNIX系OSから流れてきた「MacというよりOS X派」だ。この傾向はテキストエディタに限った話ではないが、長時間接する"職人の道具"たるテキストエディタにおいて、他の機能/アプリケーションに比べ顕著に現れることは否めない。
強いて言えば、「【レポート】Snow Leopardを快適にする - どれがいい? 自分にベストなMacのテキストエディタ 第4回」で取りあげた「iText Express」と、「【コラム】連載OS X ハッキング!」で何度も取りあげている「Emacs」が好例だろう。GUIを備えたCarbon Emacsといえど、ユーザの多くはEmacs Lispによる拡張性の利点を認識し、長年をかけ洗練させてきた「~/.emacs.el
」も手放しがたいはず。一方のiText Expressユーザは、ヒラギノ対応や縦書き対応を好感していることだろう。
しかし、Public Betaから数えればMac OS Xが登場して10年目となる現在、そろそろ両派の美点である「柔軟な拡張性」と「Mac OS XらしいGUI」を集結したようなテキストエディタが出てきてもいい。それに相応しいものは……と吟味したところ俎上に登ったのが「CotEditor」だ。このGPLに準拠した気鋭のエディタ、まずは最新バージョン1.0.1をこちらから入手してほしい。