米Googleは9月15日(現地時間)、同社携帯向けOSの最新版「Android 1.6 SDK」のダウンロード配布を開始した。QVGAとWVGAの解像度を新たにサポートしたほか、CDMA対応、ジェスチャーAPI、Text-to-Speechエンジン、Quick Search Boxなどの新機能を搭載する。なお、1.6 SDKの利用にはAndroid Development Tools (ADT)の新バージョンが必要。

Android 1.6は「Donut」の開発コード名で呼ばれていたもの。新機能等の情報は以前にプレビューが公開された際に明らかになっているが、今回ダウンロードが開始されたSDKの内容はほぼこれに準ずる。ただ当時は「Donut = 2.0」という認識だったが、最終的にDonutの開発バージョンは1.6となったようだ。またAndroid Marketにも改良が加えられており、Android 1.6以降では新UIを使って同サービスを利用できる。Android 1.6の新機能一覧はここで確認可能なほか、Googleでは同バージョンの紹介デモをYouTubeで公開している。

Googleによれば、Android 1.6を搭載した携帯デバイスは10月にも登場することになるという。旧バージョン向けに記述されたアプリでもAndroid 1.6で動作可能だが、これを確実にするために事前にSDKを配布して確認してほしいというのが同社からのメッセージだ。また今後数週間内にも、Android 1.6における新情報をBlogに投稿し、引き続き開発者支援を行っていく予定だ。