イーフロンティアは11日、米Antares Audio Technologies社のDAW用プラグインソフトウェア「Harmony Engine Evo」とiLok付きバージョン「Harmony Engine Evo iLok付」、ならびに同プラグインを含むボーカルプラグインスイート「Avox Evo」とiLok付きバージョン「Avox Evo iLok付」を25日に発売すると発表した。

「Avox Evo」パッケージ

「Harmony Engine Evo」パッケージ

「Harmony Engine Evo(ハーモニーエンジンエボ)」は、ボーカルハーモニー生成プラグインHarmony Engineの第2弾で、ソングライターからプロデューサー、アレンジャー、エンジニアといった幅広いユーザーの使用を想定。コーラスのアレンジでバックグラウンドボーカルのパートを作成したり、実験的に様々なパターンのコーラスアレンジを試すなど、工夫次第で様々な使用が可能という。また、AVOX CHOIRプラグインの機能が組み込まれており、大規模な合唱スタイルのコーラスも生成できるとしている。

さらに、コンピュータの性能を最大限活用するために開発されたというボイスプロセッシングテクノロジー「Evo Voice Processing Technology」が採用され、広い範囲のオーディオインプットに対するピッチ検出、ピッチシフト、スロート・モデリングのクオリティと精度、そして安定性が大幅に向上したとのこと。価格はオープンで市場予想価格は2万9,800円、iLok付は3万3,800円。

「Harmony Engine Evo」の操作画面

「Avox Evo(エーボックスエボ)」は、10種類のプラグインが含まれるボーカルプラグインスイート。「Evo Voice Processing Technology」の導入により、スムーズで不純物が混ざることのないピッチシフトや、シームレスで自然なサウンドのスロート・モデリング等を実現し、大幅なサウンドクオリティの向上を果たしたという。

同スイートには、単体で発売される「Harmony Engine Evo」をはじめ、人間の声管を再現するという物理モデリング・ボーカル・デザイナーの「THROAT Evo」、声の息遣いをハーモニックコンテンツとは独立して修正可能な世界初のツールというアスピレーションノイズ・プロセッサーの「ASPIRE Evo」などのプラグインが含まれる。価格はオープンで市場予想価格は4万9,800円、iLok付は5万3,800円。

「THROAT Evo」の操作画面

「Harmony Engine Evo」の操作画面

「Harmony Engine Evo」と「Avox Evo」の対応ホストアプリケーションは、Macintosh版がPro Tools HDまたはPro Tools LE 7.x以上 / VSTフォーマット対応したアプリケーション / Audio Unitsフォーマットに対応したアプリケーション。Windows版がPro Tools HDまたはPro Tools LE 7.x以上 / VSTフォーマット対応したアプリケーションとなっている。ただし、MIDI機能を使用するには、使用するホストアプリケーションがMIDIのプラグインへのルーティングに対応している必要がある。