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Macユーザにとってベストなテキストエディタを探すレポートの第2回は、「mi」をお届けする。旧Mac OS時代には「ミミカキエディット」と呼ばれたこのソフト、長い歴史を有するだけに機能も充実、多くのユーザにより支持されている。とても1回だけでは紹介しきれないが、特徴の一端を知ることができる機能をいくつかピックアップしてみよう。
最初にやるべきこと
"痒いところに手が届く"ことが身上の「mi」ほどのテキストエディタともなると、ただテキストファイルを開き文章を入力して保存するだけでは惜しい。本格的に使い始めるまえに、まずはヘルプに目を通すことが基本だろう。
体系的に機能を把握することが苦手という場合には、「Tips」項目から読み始めてもいい。関数など長い文字列を補完入力する方法や、テキストを高速にスクロールする方法、ツールメニュー/バーをカスタマイズする方法など、知って損はない情報が多数掲載されている。見出し機能や検索/置換機能で使う「正規表現」に関する項目は、特にmiを活用するうえで必須の情報となるはずだ。
ドットファイルを編集する
通常はFinder上に表示されない先頭が「.」で始まるファイル(ドットファイル)は、直接テキストエディットで開くことができない。そのためTerminalから「open -e ~/.bashrc
」とするか、viやnanoなどCUIベースのエディタを利用しなければならず、シェルの初期化ファイルを編集するなど"UNIX系"の作業をするときのハードルを高くしていた。
miでは、メニューバーから[ファイル] - [不可視ファイルを開く...]を選択すれば、ドットファイルを開くことができる。ドットファイルとして保存するときは、通常どおり[ファイル] - [保存]を選択したうえで「.
」から始まるファイル名を入力すればOK。ドットファイルはシステムに予約されているという確認ダイアログが表示されるので、["."を使用]ボタンをクリックすれば作業完了だ。