「Snagit 9(スナグイット9)」

テックスミスは27日、画面をキャプチャして保存・編集・共有と幅広く活用できる画像キャプチャ編集ソフト「Snagit 9(スナグイット9)」を発売した。価格はパッケージ版が7,200円(税別)、ダウンロード版が5,700円(税別)となる。アカデミック製品も用意されており、パッケージ版が価格5,900円(税別)、ダウンロード版が4,400円(税別)となる。対応OSは、Windows 2000 / XP / Vista / 7。同社Webサイトでは体験版も用意されている。

製品は、PC上での画面をキャプチャして編集できる同社のSnagitシリーズの最新版となる。Webページやウィンドウなどの画像キャプチャはもちろん、画像に表示される文字をテキストとして編集可能にするテキストキャプチャなど40種類以上のキャプチャ方法、キャプチャした画像への多彩な編集が用意されている画像キャプチャ編集ソフトになる。新バージョンとなる「Snagit 9」では、とりあえずキャプチャして、情報を整理する"情報の整頓箱"をテーマに、様々な新機能が搭載されている。

「Snagit 9(スナグイット9)」起動画面

Snagit 9では、画像をキャプチャすると同時にキャプチャ日時、使用したアプリケーション、WebサイトのURLなどの属性情報と共に自動保存される。これにより、ユーザーは気になるWebサイトの記事や画像などを"情報"として大量に保存するといった使い方も可能になる。画像には、「重要」「アイデア」「パーソナル」などのマークをフラグとして付加できるほか、キーワードによるタグ付けもできる。

取りためたキャプチャ画像は「オープン・キャプチャートレイ」と呼ばれるサムネイルの集合表示エリアから視覚的に捉えることができるほか、「検索ウィンドウ」では、フラグやキーワード、キャプチャしたアプリケーション(たとえば、IE/Firefox/Excelなど)をもとに絞り込むことも可能。検索した画像には、WebサイトのURL情報も記録されるため画像情報からWebサイトへ飛ぶこともでき、視覚情報を基にしたブックマークという使い方もできる。

キャプチャ画像で"情報整理"を可能とするタグ機能。画面下部の「オープン・キャプチャートレイ」では、サムネイルで保存された画像が表示

キャプチャした画像は、切り抜き/トリミング/サイズ変更/ぼかし/グレースケール/透かしなどでの編集、吹き出しや、矢印、図形などを使っての加工も簡単にできる。編集画面では、複数のイメージを同時に編集できるUIが提供されるなど、編集作業効率の向上も図られている。編集後は、メール、Excel、Word、PowerPoint、WordPress、TypePad、Skype、Flickerなど対応する多数のアプリケーションやWebサイトへの画像の出力/転送も、アイコンからの操作で簡単に行える。また、同社が提供する「Screencast.com」では、2GBの無料ストレージスペースを使ってキャプチャファイルを共有することも可能になる。

複数の画像を同時に編集できるUI

様々なアプリケーション、Webサイトへと転送/出力できる