Samsung Electronicsのライバルとも言える同じ韓国メーカーのLG Electronics。同社はCommunicAsia 2009で、フルタッチ端末を多数展示。フルタッチ端末以外に腕時計携帯なども紹介していた。

特徴的な製品が目立ったLG電子ブース

ディスプレイとキーパッドがデュアルタッチの「GD900 Crystal」

GD900はスライド形状のHSDPA対応スマートフォン。今年2月に発表された製品だが今回は動作可能な製品版の展示が行われていた。OSはWindows Mobile 6.1 Professionalで、480×800ピクセルのフルタッチディスプレイを搭載する。スライド式の数字キーパッドは強化ガラスを利用した透明な素材で、こちらもタッチパッドになっている。キーパッドを利用して、指先で文字を手書き入力したり、メインディスプレイ上に表示されたブラウザや写真の拡大・縮小などの操作が行える。

GD900 Crystalは透明なキーパッド部分もタッチパネル

メニュー画面が3D表示で回転するS-Class UIを採用

また、キーパッド上に記号や文字を一筆で書くことでアプリケーションを起動できる「ジェスチャーコマンド」機能を搭載している。たとえば指先で「M」の文字を書けば、Musicプレーヤーが起動する。フルタッチ端末はアプリケーションを起動する際にメニュー画面に戻る必要があるが、GD900 Crystalはキーボードを開きジェスチャーするだけで起動できるわけだ。このジェスチャーコマンドは12種類のアプリケーションを割り当て可能。

待ち受け画面は4種類用意されている。ウィジェットも配置可能

透明キーパッド部分は手書き文字入力やジェスチャーコマンドに対応

腕時計携帯も実機が登場

昨年発表されて以来、大きな話題となっている腕時計スタイルのHSDPA対応携帯電話「GD910」も動作可能な実機の展示が行われており、来訪者が自由に操作することが可能だった。時計表面は全面タッチパネルとなっており、全操作を指先を使ったタッチ操作で行う。電話をかけるときは10キー画面が表示されるほか、電話帳一覧を表示することもできる。また、指先をスライドさせれば画面の上下スクロールが可能。端末フェイス部に備えたカメラを使ってTV電話も利用できる。

GD910のディスプレイはタッチパネル

TV電話にも対応している

時計画面や音楽プレーヤー画面は複数のスキンを選択して変更できる。文字入力は手書きには対応しておらず、画面上に表示したソフト10キーから行う。またディスプレイ解像度が176×220ピクセルと狭いことからWebブラウザは搭載していない。発売は9月が予定されているが価格は未定とのこと。またHSDPA/W-CDMA対応のため日本でも利用できるが、日本での発売については「一切不明」(係員)だという。日本ではNTTドコモがLG電子の端末を発売していることから、ドコモ向け製品としての発売を期待したい。

音楽プレーヤーの操作も画面タッチで行う

本体背面には電池蓋と充電端子を備える

フルタッチカメラフォンやHSPAモデムなども

このほかにも進化したカメラフォン「Viewty Slim」やメール利用に特化したスマートフォン「GW550」、USBタイプのHSPAモデムなどが展示されていた。HSDPAまたはW-CDMA対応の主な製品を写真で紹介する。

薄くなったカメラフォン「Viewty Slim」。カメラはジョグダイヤル風のUIを備える

Viewty Slimの背面はコンデジそのものだ

Windows Mobile OS Standard搭載のHSDPAスマートフォン「GW550」

フルタッチ+スライドキーボードのGW525。フルタッチUIはPRADA携帯タイプの一世代前のもの

HSDPAモデムは2種類を展示。LHU-2100TIはHSUPAにも対応

韓国で発売中の"少女携帯"「Lolipop」。かわいい系の待受画面や文字を内蔵している