JavaFX+Wiiリモコン
続く3つの"Toys"はJavaFX関連のものだ。ひとつはSunのSimon Ritter氏による、JavaFXとニンテンドーWiiのリモコンを組み合わせ、プロジェクタからの出力をスクリーンの動きに同期させるというデモ。このデモは、実は2008年12月に日本で行われたSun Tech Daysでも一足先にお披露目されている。
下の写真のように手に持ったスクリーンにプロジェクタから映像を映し出す。プロジェクタ側にはWiiリモコンが設置されており、スクリーンの3隅にあるLEDの動きをトラッキングしてBluetooth経由でPCにデータを送っているという。そこにJavaFXのエフェクトを組み合わせることにより、スクリーンの動きに同期させて投影する方向や大きさ、角度を自動的に調整することを可能にしているという。JavaFXでBluetoothを扱う部分にはRemoteJというオープンソースのJavaライブラリを利用したとのこと。
JavaFX + LEDセンサー
SunのAngela Caicedo氏によるデモンストレーションもJavaFXとデバイスを組み合わせたもので、こちらは単なる壁をたちまちお絵描きツールにしてしまうというツール。図6.1のようにグローブに取り付けられたLEDの動きをセンサーで読み取り、手でなぞった通りに壁に線を投影することができる。JavaFXを利用することにより、カラーパレットを取り出したりといった様々なエフェクトを実現している。
Caicedo氏はこのツールを1歳の彼女の娘に送るために作ったという。これを使えば、家中のすべての壁がお絵描きツールに早変わりするわけだ。
JavaFX Design Tool
初日にキーノートでも紹介されたが、JavaFXにも待望のオーサリングツールが登場した。それがこの「JavaFX Design Tool」だ。これを使えばマウス操作によるオブジェクトの配置や関連付けだけでJavaFXアプリケーションのリッチなUIが構築できる。JavaFX Design Toolの特徴は画面サイズ別のUI設計が行える点。この機能によって、対象とするデバイスごとに最適なUI設計を行うことができる。