「Turbolinux Client EX」

ソースネクストは3Dデスクトップを搭載したOS「Turbolinux Client EX」(開発:ターボリナックス)を7月3日より価格は3,990円で発売する。収録メディアはDVD-ROM。

同ソフトは「Turbolinux FUJI」の後継製品である「Turbolinux Client 2008 Net User Package」から一部仕様を変更したもの。動作環境は、CPU 1GHz以上、メモリ256MB以上(512MB以上推奨)、VGA以上のX.Orgがサポートするビデオカード、インストール容量は3GB以上(5GB以上推奨、ただしDVD起動の場合は不要)、DVD-ROMドライブ、インターネットが利用できる環境が必要となる。

直感的な操作が可能な3Dデスクトップ(Compiz Fusion)を搭載。統合デスクトップ環境にKDE(K Desktop Environment)を採用しており、対応しているビデオカードが検出された場合、3DエフェクトがKDEに追加される。KDEのウィンドウマネージャの代わりに、Compizが動作するようになり、ウィンドウやデスクトップの切り替えなどの場面で様々な3Dエフェクトが利用できるほか、立体表示や視覚効果のスムーズ化により、楽しく直感的に操作できる。複数のアプリケーションを立ち上げても、マルチデスクトップ(最大20個の画面を切り替え)により画面をすっきり使えるためネットブックPCのような狭い画面も有効活用できるという。

仮想デスクトップはキューブの面に貼り付けられた外見をしている、切り替え時にキューブが回転する。切り替えはキーボードでもマウスでも行なえる

開いているウィンドウを切り替える「シフト・スイッチャ」

基本的なアプリケーションが始めから揃っており初心者でもすぐに使い始められる。例えば、Microsoft Officeと互換性のある「OpenOffice.org」での文書・表計算・プレゼンテーションの作成、レイヤー機能付き「Gimp」で画像編集、「Skype」でインターネット電話、「Amarok」でのマルチメディア管理とiPod連携や「k3b」でのCD/DVDライティング、迷惑メール防止機能付き「Thunderbird」でのメール、タブ機能付き「Turbolinux WebNavi」でブラウジングなど多数。また各アプリケーションの日本語ガイドなども付属している。

HDDにインストールせずともDVD-ROMから直接起動可能(ブータブルDVDを起動できる必要あり)なので、既存のOSと安全にかつ簡単に使い分けができる。さらにUSBメモリにインストールすることも可能なので(ブータブルUSBを起動できる必要あり)、DVDドライブのないネットブックやミニノートでも使えるほか、設定をUSBに保存して自分のOS環境を持ち歩くといった使い方も考えられる。