三洋電機は7日、ポータブルナビ「Gorilla」シリーズの新モデル「NV-SD730DT」「NV-SB540DT」「NV-SB530DT」を発表した。発売は、4月24日で、価格はオープン。市場価格はNV-SD730DTが9万円前後、NV-SB540DTが7万円前後、NV-SB530DTが6万5,000円前後と予想される。

7V型の大画面を採用する「NV-SD730DT」

PND市場は、比較的低価格品が主流となっているが、Gorillaシリーズは、FM多重VICS対応やワンセグチューナー内蔵など多機能化が図られている。新モデルでは、上下左右のジャイロセンサーと加速度センサーを装備。衛星からの電波をキャッチできないためにGPSだけでは測位できなかったトンネルの中や高架下などでも、精度を保ったまま現在地を示すことが可能となった。また、GPSでの測位とジャイロでの測位を交互に行うことで、GPSだけのナビに比べて2倍の密度で位置の更新を行うこととなり、より滑らかな表示が可能となった。

地図も詳細化されている。全国1,157箇所の詳細市街地図を収録。詳細市街地図では建物の形、道路の幅などのデータも収録。より視認性がアップしている。また、建物の立体表示も可能となったことで、ランドマークなども、その形が再現される。詳細地図の拡充により、NV-SB540DT/530DTが装備する歩行者向けのナビモードも、よりわかりやすくなった。なお、データ量の増大に伴いSSDの容量は、従来の4GBから8GBに拡大されている。

新たに、車庫入れの際などの後方視界を確保するバックカメラからの入力にも対応。ギアをバックに入れると、Gorillaの画面がカメラからの映像に切り替わる。

ナビとしてだけでなく、AV機能も充実。番組録画も可能なワンセグチューナー(10番組までの録画予約も可能)のほか、MP3/WMAに対応した音楽プレーヤー機能、MPEG-4形式のビデオ再生機能も搭載する。番組録画や音楽再生などに使用するメディアは、SDメモリーカード。

徒歩時のナビも可能な「NV-SB530DT」

3モデルの主な違いは、搭載されているモニターのサイズとVICS機能。NV-SD730DTは7V型の画面を採用するのに対して、NV-SB540DT/530DTは5.2V型の画面を採用する。また、VICS機能はNV-SD7300DT/540DTに内蔵。NV-SB530DTの場合、後から追加することはできない。また、NB-SD730DTのみ、USBポートを装備する。

電源は、NV-SD730DTがシガーソケットアダプター、またはACアダプター(オプションのバッテリーパックNVP-DP4も使用可能。ただし、バッテリー駆動時にはナビ機能は使用できない)。NV-SB540DT/530DTは、シガーソケットアダプター、ACアダプターのほかに交換可能な内蔵バッテリーが付属する。内蔵バッテリーでのナビも可能で、その場合、約3時間10分の連続使用が可能だ。