毎日コミュニケーションズより『ネットブックの本 SSDモデル対応版 for Windows XP』(武井一巳著)が発売された。定価は1,764円。「ネットブック」と呼ばれる、低価格の小型ノートパソコンの活用ガイドである。内容は1機種に限定せず、どのメーカーでも対応しているのが特徴だ。

インテルが提唱するネットブック(Netbook)の定義は「Atomプロセッサを搭載し、液晶画面は7~10.2インチ」となっている。また、その多くが大容量のハードディスクではなく、16GB程度の「SSD」というフラッシュメモリドライブを搭載しているのが特徴だ。パソコン量販店などでも、イー・モバイルとのセットで100円という値が付けられたコーナーに、人だかりができているのを見かけた人も多いだろう。ただ、安くて持ち運びが便利である反面、画面サイズやSSDの容量が小さいこと、CD/DVDドライブを内蔵していないことなど、初心者には使いにくいという声もある。そこで本書の出番だ。

本書のChapter 1では、公衆無線LANやイー・モバイルなどの接続方法にはじまり、画面サイズの小ささを克服する方法や、SSDとハードディスクの違いなど、ネットブックをはじめて使う際に知っておくべき事柄をまとめてある。次のChapter 2は、ネットブックの真骨頂ともいうべき、「Webアプリケーション」の徹底ガイドだ。容量不足を補うために、インターネット上のストレージを使ってデータ保存する方法から、スケジュール管理や画像編集にいたるまで、Webアプリケーションを使いこなす技が満載されている。Chapter 3はメモリを中心としたハードウェア、Chapter 4はWindows XPの設定変更などのソフトウェア、それぞれのカスタマイズ術を紹介している。どちらも、スペックとしてそれほど高くないネットブックを、快適に使いこなすために必要なテクニックばかりだ。なお、各ページには、「初級」「中級」「上級」マークが付いているので、自分の目的に合わせて選びながら読み進めることができる。

「Chapter 1」をちょこっと立ち読み

本書の帯に「こんな時代だからこそ---5万円パソコンを使いこなせ!」というキャッチコピーが入っている。そのとおり、本書ではできるだけお金をかけずに活用する方法を紹介している。いつでもどこでも、インターネットに接続さえすれば、大容量ハードディスクも高速CPUも必要ない。こんな時代だから、お金のかかることはアイデアで解決しよう! そんな、ネットブック生活を実現してみてはいかがだろうか。