WindowsにInternet ExplorerをバンドルするMicrosoftの行為がブラウザ市場の競争を阻害している、というEuropean Commission (EC、欧州委員会) の見解は正しく疑念の余地もない - Mozilla Corporation CEOのMitchell Baker氏が、2008年1月に再発したEUにおけるMicrosoftの独禁法問題に関し、EC支持の姿勢を明らかにした。

個人のブログ「Mitchell's Blog」に6日付で投稿された「The European Commission and Microsoft」という記事でBaker氏は、マイクロソフトのやり方は人々がどのようにインターネットへ接続するかという点において、競争や選択の自由、革新を根絶に近い状態まで追い込んだと指摘。そしてMicrosoftは、IEのシェアが90%を超え独占に近い状態が完成すると開発を停滞させてしまった、と同社のブラウザ開発に関する姿勢を強く批判した。

FirefoxとIEとの関連については、現在Firefoxがシェアを伸ばしてておりIEの独占状態を崩しつつあるが、Microsoftによる被害は継続していると指摘。多くのユーザが、ほかに選択肢があることすら知らないまま、いまなお旧バージョンのIEを使用していると訴えている。

さらにMitchell氏は、非営利組織が市場の不均衡を是正するとは期待しないでほしいと前置きしたうえで、ECが効果的な改善策を実施することを希望する、とコメントした。また、Mozilla代表としても個人としてもECの活動に注目し、Mozillaの専門知識を提供する用意があると述べている。