サイコム「Radiant CXI」シリーズは、Mini-ITXを採用したコンパクトなカスタムPCだ。今回は豊富なBTOメニューから、Intel Core 2 Duoを搭載した「Radiant CXI1000G45」を試してみたい。同社ならではのコストパフォーマンスやバランスの良さに注目したいただきたい。

主な仕様 [CPU] Intel Core 2 Duo E7300(2.66GHz) [チップセット] Intel G45 Express+ICH10R [メモリ] DDR2 SDRAM 1GB(512MB×2) [HDD] 80GB 7200rpm 8MB SATA [光学ドライブ] DVD-ROM [グラフィックス] オンボード [サイズ] W229×H229×D239mm [OS] オプション [直販価格] 68,800円 ※最小構成/BTO対応

コンパクトとハイパフォーマンスを両立

Radiant CXIシリーズは、まさに「立方体」なパソコン。そしてコンパクトなのだ。採用しているケースはAbee製の「acubic C10」。Abeeと言えばアルミ素材を用いた高い質感のケースで知られるが、その流れを汲むMini-ITXマザーボード向けの製品である。229×229×239mmというデスク上にも置けるサイズが特徴だ。本体カラーはブラックを標準としているが、オプションとしてパプリカオレンジも用意されている。

デザインもシンプル、インタフェースもミニマムといった正方形なフロントフェイス

シンプルで飽きの来ないデザインのフロントパネルには5インチベイが1基、電源スイッチのほか前面入力端子としてUSB2.0×2ポート、IEEE1394×1ポートが搭載されている。5インチベイに各種光学ドライブを搭載可能で、今回試用したRadiant CXI1000G45(最小構成)ではDVD-ROMドライブが搭載されていたが、BTOにより用途に応じてDVDスーパーマルチドライブなどへと変更可能だ。

両側面版のやや下寄りにはエアホールが空けられている

小さいケースなほど、冷却、電源の条件が厳しくなるものだ。本体の側面には多数のエアホールが設けられており、また、前面下側にも吸気のためのエアホールが用意されている。背面を見ると、ATX電源を搭載可能な設計がまず目に付くほか、注目したいのは拡張スロット。小型であるにもかかわらず拡張スロットが利用可能な状態となっている点は高評価だ。高さもほどほどにあるキューブ型であるため、フルハイトの拡張カードも追加搭載可能である。

背面にも多数のスリットが空けられ、エアフローは万全。1基の拡張スロット、そして一般的なATX電源を搭載しており、パフォーマンスの高いパーツ構成を可能としている

マザーボードはIntel製のMini-ITXマザーボード「DG45FC」が搭載されている。チップセットは最新のIntel G45 Expressで、これに統合されたグラフィックス機能「GMA X4500HD」はDirectX 10に対応する3Dグラフィック性能と、HDビデオ再生支援機能も持っている。サポートするCPUはLGA775ソケットのCore 2 Duo、Pentium Dual-Core、Celeronプロセッサーなど。今回借用したのはCore 2 Duo E7300を搭載したモデルだが、最上位スペックモデルではCore 2 Duo E8600(3.33GHz)が搭載される。また、兄弟モデルとしてCeleronを搭載した「CXI400G45」、Pentium Dual-Coreを搭載した「CXI800G45」もラインアップされている。メモリはDDR2に対応しており、2スロットで最大4GBまで選択可能だ。

マザーボードはIntel「DG45FC」。各種配線を外して撮影しているため写真では煩雑だが、本来はスッキリとまとめられている。中央にCPU、左に2本のメモリスロットが確認できる

反対側にあるのがPCI Express x1スロット。映像処理のためのSpursEngineカードや地デジチューナーカード、GPGPUも話題のグラフィックスカード、そして各種インタフェースカードなどがPCIe x1カードとして登場している