米IBMは現地時間の6日、Mac OS X版「Lotus Notes 8.5」を発表した。動作環境はMac OS X 10.5以降、製品の提供開始時期および販売条件は現時点では明らかにされていない。

Lotus Notes 8.5は、IBMが販売するグループウェアパッケージの次期メジャーリリース。2008年5月にパブリックβ版の配布が開始され、以降動作の検証が続けられていたもの。Mac OS X版のほか、Windows版とLinux版についても提供される。

今回のリリースでは、ディスクスペースの節約を目的とした機能を追加。添付ファイルのコピーはメールサーバに1部しか保存しないなどの機構により、約40%ものディスクスペースの節約を可能にした。ユーザインターフェイスも改良され、さまざまな種類のカレンダーを統合しデータを重ねて表示したり、インスタントメッセージやTo Doリストなどの項目も1つの画面に並べて表示したりできるようになった。

OpenOffice.orgをベースに開発されたオフィススイート「Lotus Symphony」についても、Mac向けに正式版がリリースされることが発表された。提供開始時期は、1月中が予定されている。

WebベースのLotus Notesクライアント「Lotus iNotes 8.5」も発表された。Lotus Notesのユーザライセンスを保有していれば、SafariなどWebブラウザを通じてLotus Notes環境にアクセスし、NotesのカレンダーとGoogleカレンダーを統合するなどの作業が可能になる。