AMAZINGは、シフトのカラーバーコード「カメレオンコード」を利用した本人認証サービスおよび顧客管理サービスを、同社が運営する子ども向け遊戯施設「アメイジングワールド」全4店舗で、2009年1月から順次、稼働を開始すると発表した。これらのシステムは、富士通のSaaSプラットフォーム基盤を活用して提供される。

カメレオンコードはシアン・マゼンダ・イエロー・グリーン・ブラック・レッド・ブルー・オレンジの最大8色の2次元配列によるカラーバーコード。

カメレオンコードのサンプル

コードの読み取りは市販のPCとWebカメラでき、出力は市販のプリンタで行えるため専用機器が不要。また、数メートル離れた位置から画像を捉えた場合でも、画像内からコードを見つけ出し認証可能という特長を持つ。190万画素で撮影した場合、動画認識では画像全体の2%、静止画像では画像全体の0.15%程度の大きさでカメレオンコードが含まれていれば認証でき、またカメラの撮影範囲内にある20個のカメレオンコードを1秒以下で認識するという。RFIDや非接触ICカードなどと比べ低コストで導入可能であり、既に塾や学校などの生徒入退室システム、駐車場の入出庫認証システム、資産(在庫)管理システムなどが稼働しているとのこと。

アメイジングワールドでの認証イメージ

今回発表した新システムにより、アメイジングワールドの入場者は従来のバーコード方式による会員認証と比較して約1/3の時間で入退場が可能になるという。またシフトの持つカメレオンコードのデータ暗号化システムにより、会員データのセキュリティレベルを向上させると共に、シフトが提供するSaaS型の顧客管理サービスや富士通のPOSシステムとの連携により、顧客分析やDM発送などを効率的に行うことができるとしている。

また、シフトは富士通のSaaSプラットフォームを利用する「SaaSアプリケーションサービス」として、カメレオンコードを利用する本人認証サービスおよび顧客管理サービスを提供開始した。同社は今後、カメレオンコード認証による勤怠管理や在庫管理、PCの持ち出し管理などのアプリケーションサービスを富士通のSaaSプラットフォームに搭載し、「SaaSアプリケーションサービス」として提供する予定だ。