リクエスト集計には意外なアーティストも!?

「KASIMO」ユーザーは、具体的にどんな使い方をしているのだろうか? 開発元のブレイブが把握している情報によると、楽曲のリクエスト実績はプラグインリリース後3カ月で60万曲を超え、その上位はJ-POPのヒットチャートが並ぶそうだ。

順位 歌手名
1 Mr.Children
2 B'z
3 コブクロ
4 宇多田ヒカル
5 BUMP OF CHICKEN
6 サザンオールスターズ
7 EXILE
8 GReeeeN
9 浜崎あゆみ
10 スピッツ

リクエストを集計した結果でも、ミスチル、B'z、コブクロなど現在でも根強いファンが多い楽曲へのリクエストが集中している。ただ、なかには面白い楽曲も含まれていた。それは演歌。ジェロはまだ「うんうん」と頷けるが、北島三郎や五木ひろしなどの大御所に加え、2008年紅白歌合戦に初出場を果たした遅咲きの華、秋元順子らも名を連ねている。リクエスト数は決して多くはないが、iPodやiTunesのユーザー層を考えると「ちょっと意外」な結果と言えるだろう。また、PC上でただ聞くだけではなく、ディスプレイに歌詞を表示させたほうが、より音楽を身近に感じるし、歌も覚えやすい。

最近よく聞く言葉だが「ひとりカラオケ」の練習用アイテムとして活用している人が多いのかもしれない。少なくとも筆者は、これからの宴会シーズンを控えている今、こっそりと「KASIMO」を使ってレパートリーを増やしたいと考えている。iTunesストアで販売中のカラオケ楽曲「BGMan」にもこの「KASIMO」は全曲対応しているとの事で、興味のある方はチェックしてみてもらいたい。これらの活用方法のアイデアは、楽曲とともに歌詞を見ることができる「KASIMO」ならではの利用法のひとつ、と言えそうだ。

使い方はアナタのアイデア次第です!

この「KASIMO」というプラグインはシンプルなだけに、ユーザーのアイデア次第で様々な使い方ができる。たとえば、師走も真っ只中、年末の大掃除で懐かしいCDを見つけたとき。学生時代に受験勉強しながら聴いた曲、失恋して泣きながら浸った曲、思い出の映画のあの音楽……。「KASIMO」で音楽を再生させながらビジュアライザに流れる歌詞を眺めることで、自分の青春時代を鮮明に思い出し、ほろ苦い想い出に「あの頃は、若かったよなぁ。俺」と気恥ずかしくなってみたり、あるいは、若いころはただのメロディとして聞き流していた歌詞が、大人になり経験を重ねた今になって当時汲み取ることができなかった歌詞の真の意味が"スッ"と心に入ってくる。そんな新たな発見もありそうだ。アラサー世代の筆者は80年代の曲を聴きながら、中学、高校生時代を想い出し「馬鹿なことをしていたよなぁ……」と想い耽ってしまった。そんな、不思議な効果も「KASIMO」では期待できる。

また、子どもとの共通の話題作りとして「KASIMO」を活用する方法もあるのではないだろうか。流行のアニメソング、なんとなく旋律は聞き覚えがあるけど歌詞はさっぱりわからない。反抗期という難しい時期にあたる小学校高学年から中学生の間で流行している、いわゆる"今風"な楽曲をチェックしきれるお父さんは、そうはいないだろう。そこで、「KASIMO」で流行りを把握し、「ああ、ガルネクいいよね」「ポルノの新譜、結構かっこいいじゃん」などと、共通の話題作りにも最適なのではないだろうか。場合によっては、子どもと一緒にディスプレイを見ながら歌ってみるのも面白そうだ。

まずは、実際にダウンロードして体験してみてはいかがだろうか?