韓国最大手の通信会社であるKTと、「iriver」のブランド名でポータブル音楽プレーヤーなどを展開しているReigncomは共同で、インターネット電話端末「iriver wave」(以下、wave)を発表した。

iriver wave。価格は24万8,000ウォン(約1万8,200円/1円=0.0736ウォン)

waveはもともと、KTが提供しているインターネット電話サービス用の端末だ。通信方式はWi-Fiに対応しているのが特徴。これを通じて、音声通話はもちろん、160バイトのSMSメッセージの送受信が可能なほか、このメッセージを20人まで同時に送信できる。このほか3人での同時通話や、KT住所録サーバーへと連動しての住所録アップロード・ダウンロード、発信者番号の通知など、KTのインターネット電話サービスで提供されている、一通りのサービスに対応している。ちなみにWi-Fiの範囲外の場所では、携帯電話で受けられるようになっている。

画面には、3インチのWQVGAワイドタッチスクリーンを採用。通話時には数字キーが画面に現れ、これに触れることでダイヤルが可能となっている。また画面右にはジョグダイヤルが配置されているので、タッチスクリーンとあわせた多様な操作が可能だ。

マルチメディア機能としては、韓国大手の音楽配信サービス「Bugs Music」への接続機能が搭載されている。MP3やWMA、OGGといった形式のファイル再生が可能なほか、アルバムアートと音楽リストとを同時に表示できるようになっており、音楽再生をより簡単にできるようにしている。

JPEG・GIF・BMP形式の写真や、H.264/MPEG-4 SP形式などのビデオ、テキストファイル、およびAdobe Flash Lite 2.0.2の再生・表示が可能だ。また英韓・韓英/中韓・韓中/日韓・韓日辞書など、多様な辞書が搭載されているので、辞書としても十分利用できる。またFMラジオの受信も可能だ。

内蔵メモリは4GB。このほかに外部メモリとしてminiSDに対応している。PCからのデータ転送には、USB 2.0を利用できる。

大きさは110.5(W)×52.5(H)×15.5(D)mm、重さは130g。連続8時間までの通話、同24時間までの待ち受けが可能で(LCD画面オフ時)、音楽は29時間、動画は5時間、それぞれ連続再生が可能だ。

waveについてKTでは「単なる音声通話という次元を超え、顧客のライフスタイルに合った多様な価値を伝えられる、新しい概念の端末」と述べ、インターネット電話の進化を強調している。