この度、日本通信の新しいパソコン向けデータ通信サービス「b-mobile3G」を試用する機会を得た。Windows Vista SP1を搭載する自前のノートパソコンに導入して、実際に1週間ほど使ってみた。

今回試用したのは、150時間まで分単位でデータ通信が行える「b-mobile3G hours 150」だ。パッケージには、150時間(有効期限470日)のb-mobile 3G利用権のほか、中国ZTE製のHSDPA通信に対応したUSB 3Gコネクタ「BM-DL3-150H」、アクティベート方法を記したスタートガイド、セットアップディスク(CD-ROM)が同梱されている。それ以外に詳しいマニュアルなど、かさばるものは一切入っていない。内容物は実にシンプルである。

b-mobile3G hours 150のパッケージ内容物。価格はオープン、同社オンラインショップでは39,900円で販売されている

端末にはあらかじめ電話番号の情報が書き込まれたFOMAカード(UIMカード)が挿入されている。b-mobile3Gのサービスは、日本通信がMVNO(仮想通信事業者)としてNTTドコモのFOMA通信網を借り受けて行われる。その事を考えると、回線提供者のUIMカードが入っているのは不思議ではないのかもしれない。なお、FOMAカードの個体番号と電話番号は、パッケージ側面にも印刷されている。

端末には、FOMAカードが挿入されている

簡単に開通手続き・セットアップが完了するUSB型プリペイド端末

b-mobile3Gのサービスを利用するには、回線のアクティベーション(有効化)の手続きが必要となる。スタートガイド、またはセットアップディスクの自動再生時に出てくる画面に書いてあるフリーダイヤルに電話をかけて、音声の指示に従いb-mobile3Gの電話番号を入力する。アクティベーション完了後、15分経つとサービスが利用可能となる。その後、b-mobile3Gの接続ソフトと端末ドライバのセットアップを行う。セットアップ後、端末をパソコンに接続すると、自動的にドライバの導入が始まる。パソコンに端末が認識されたら、利用準備は完了だ。

自動再生で表示されるHTMLコンテンツの指示に従いセットアップを行う

セットアップ後の端末のデバイスツリー。"QUALCOMM MMC USB Device"は、端末に搭載されたmicroSDカードスロット

端末をパソコンに接続すると、まず、端末のランプが赤く光る。しばらく待つとランプが緑色になり、端末側の接続準備は完了となる。筆者の場合、ランプが緑色にならず、接続できない現象が頻発した。この場合は、端末を挿しなおすか、後述の接続ソフトで接続を何度か試行すると接続できるようになる事がある。困った際は試してみてほしい。

端末をパソコンに接続して、ランプが緑色に光ったら、接続準備完了