これぞiSightの有効活用法!? OpenCVの技術を利用したライブラリ「touche」(画面は「TFCoverFlowDemo」)

カメラを入力装置として利用するライブラリ「touche」(eはアクサン付き) が、オープンソースソフトウェアとして公開された。動作環境は、iSightなどのカメラを備えたMac OS X 10.5 (Leopard)。ライセンスにはGPLv3を適用、ソースコードとサンプルソフト付きのバイナリパッケージは、Google Code上のWebサイト経由で提供される。

toucheは、オーストリア在住のGeorg Kaindl氏が開発した入力装置用のライブラリ。QuickTimeやCoreアニメーション、CoreイメージなどといったMac OS X Leopardベースの技術にくわえ、Intelが開発し後日オープンソース化した画像認識ライブラリ「OpenCV」を活用、Macintoshシリーズの多くに装備されている小型カメラ「iSight」を入力装置として利用するためのフレームワークとして実装したもの。

現在公開中のバイナリパッケージ (touche-1.0b1.zip) には、フレームワーク (ToucheFramework.framework) のほか、いくつかのデモが同梱されている。最初にトラッキングサーバとして動作する「Touche.app」を使い、キャリブレーションなどの環境設定を完了させると、カバーフロー風の「TFCoverFlowDemo」や、写真の回転/拡大などを行う「TFCoreAnimationDemo」などのデモを通じ、toucheが提供する非接触のユーザインターフェイスを体験することができる。