カメラ&ミュージック

HT1100は、ビジネス用途だけでなく、エンタテインメント機能ももちろん充実している。その代表がカメラとミュージックプレイヤーだ。

カメラは有効画素数約200万のCMOS。最高8倍のデジタルズーム付き。本体背面に搭載している。静止画の解像度は、1,600×1,200/1,280×960/640×480/320×240/160×120ドット。さすがに本体左サイドに独立したカメラボタンを持つだけのことはあり、HT1100の機能の中でも重要視されている機能のひとつとなっている。

カメラ起動時に画面中央下の矢印をクリックすると、解像度、ホワイトバランス、明るさなど設定をよく変更する機能の一覧が表れる。各アイコンをクリックすることで、設定が変わる仕組みだ。つまり、解像度が640×480の場合、クリックすると次の320×240に、もう一度クリックすると160×120に変わる。一覧を表示するのでなく、クリックすることで設定を変更するのだ。クリックスペースは十分に確保されているので、指で簡単に設定を変更できるようになっている。解像度のほか、スーパーファイン、ファインといった画質の設定、本体メモリー、ストレージカードなどストレージの設定などができる。通常のケータイとほぼ同じカメラ機能を持っている。

実際に撮影してみると、色が鮮やか。曇り空だったが、明るさは十分。空を見てみると、単に雲の白色だけでなく、雲の濃淡も撮影できている。ゆがみもほとんど確認できないくらいで、他のケータイカメラと比較しても遜色ないレベルだ。十分使えるカメラ機能となっている。

音楽再生では、Windows Mobile標準のWindows Media Player Mobileのほかに、HTC独自のオーディオプレイヤーも搭載する。TouchFLOのミュージックから起動するのが、このオーディオプレイヤーなのだ。もちろん、プレイリストの作成やリピート再生、シャッフル再生などに対応する。また、FMラジオまで付いていて、国内だけでなく海外のFMラジオも再生できる。

背面に200万画素の解像度を持つCMOSカメラを備える

細かいカメラの設定も、指でタッチすることで簡単にできる

「Touch FLO」から起動したオーディオプレイヤー

Windows Media Playerも搭載している

HT1100で撮影した画像。ゆがみが少なく色鮮やかな写真だ。雲の濃淡も再現していて、携帯電話のカメラとしても十分機能する

(オリジナル画像はこちら)

(オリジナル画像はこちら)

TouchFLOやHTC Homeなど使い勝手を向上させるオリジナル機能を満載したHT1100。いままでのWindows Mobile端末とは一線を画したオリジナル機能だけでなく、「Internet Explorer Mobile」や「Office Mobile」、「Outlook Mobile」などWindows Mobile標準の機能も利用できる。FEPは、変換機能と予測機能が一体化した日本語入力システム「Advanced wnn」を採用しており、文字変換がラク。NAVITIMEによりルート検索もできる(GPSには対応していない)。

このように、Windows Mobileの機能と、携帯電話の操作性を融合させたHT1100。ビジネスだけでなく、コンシューマ用途への新たな可能性も追求しているスマートフォンなのだ。

サイズ(幅×高さ×厚さ) 107mm×55mm×16.5mm(スライド閉時)
重さ 約120g
連続通話時間/待受時間 3G 約270時間(静止時)
GSM 約170分(静止時)
メインディスプレイ 約2.6インチ(240×320ドット)TFT液晶 65,536色
カメラ 外側 有効約200万画素CMOS
内側 有効約10万画素CMOS
外部メモリ microSDカード
OS Windows Mobile 6 professional
主なアプリケーション Internet Explorer Mobile、Outlook Mobile、Office Mobile、Windows Media Player 10 Mobile、オーディオプレイヤー、FMラジオ、ストリーミングメディア、HTC HOME
国際ローミング GSM / GPRS / W-CDMA
Smart Black / Pearl White