ペンタックス(HOYA)は、水深4mの水中撮影が可能なコンパクトデジタルカメラ「ペンタックス オプティオ W60(PENTAX Optio W60)」を6月下旬に発売する。価格はオープンだが、推定市場価格は4万円弱。

オプティオ W60 ※シルバー

同製品は、防水機能を備えるオプティオWシリーズの最新モデルにあたる。シャッターボタンなどの操作部材の構造を改善するとともに、外装接合部の機密性を強化。従来モデル「オプティオ W30」より防水性を30%以上高め、水深4mで連続2時間の水中撮影を可能にした。またJIS保護等級8級に準拠した防水性能と、砂やホコリに強い防塵性能(JIS保護等級5級:防塵型)も備え、マイナス10℃の低温環境下でも作動が可能になった。レンズ前面には、撥水性で水滴を付きにくくするスーパープロテクトコーティングを施している。

屈曲光学系を採用するズームレンズは、W30の3倍から5倍に拡大。焦点距離は、35mm判換算で約28~140mm相当になった。最短1cmまで近づけるマクロ撮影機能や、顔認識機能、シーン判別機能も搭載する。判別するシーンは「風景」「ポートレート」「夜景」「標準」「夜景ポートレート」「花」「スポーツ」の7種類。顔認識機能では最大32人までの顔を検出する。笑顔を判別して自動的に撮影する「スマイルキャッチ」や、撮影した瞬間のまばたき(目つぶり)をカメラが教えてくれる「まばたき検出」などの応用機能を備える。

光学式手ブレ補正は搭載しないが、被写体の明るさに応じて最高感度ISO 6400の高感度まで自動的に感度が変化し、速いシャッタースピードで撮影ができる「Digital SR」モードを装備。W30では最高感度がISO 3200だったが、W60ではISO 6400まで拡大されている。

動画機能も強化され、1280×720ピクセルで15fpsのVGA撮影が可能になった。水中の動画撮影に適切な"マーメイドムービー"モードなどが用意された。また、動画撮影時の手ブレを自動的に補正する「Movie SR」を搭載している。

撮像素子は有効1000万画素。液晶モニターは23万画素2.5型広視野角液晶。内蔵メモリーは約36.4MBを搭載。カラーはシルバー、オーシャンブルー、コーラルピンクの3色。また、別売りで「プロテクタージャケットO-CC812」も発売(1,890円)される予定。

オプティオ W60 背面

オプティオ W60 上面

オプティオ W60 ※オーシャンブルー

オプティオ W60 ※コーラルピンク