3Qosmio F40

東芝は、高画質、高音質を追求したAVノートPC「Qosmio」の夏モデルとして、F40シリーズ「F40/86FBL(B)」「F40/85F(B)」の2モデルを発表した。2008年は北京オリンピック、2010年W杯アジア予選などAV機器が盛り上がる年。しかも、初代「Qosmio」などAV機能を重視したPCが買換えサイクルに突入する年となっているため、新型「Qosmio」は、力の入ったモデルとなった。

ダビング10に正式対応

今回、ダビング10に対応することで録画環境が向上。ハードディスク内に録画したダビング10放送番組のコピーが9回とムーブが1回できる。記録可能なメディアは、コンテンツ保護方式CRPM、AACSなどに対応したもの。ただし、コピーしたものからさらにコピー(孫コピー)することはできない。ダビング10は「Qosmio AV Center」のアップデートで対応し、6月2日午前4時の運用開始にあわせて利用可能になる。

HDMI端子を持つことで、大画面TVでパソコン内にあるコンテンツが楽しめる。「GyaO」や「Yahoo!動画」など、高画質のネットムービーが急増。高解像度(HD以上)の映像が録画できるビデオカメラ、デジタルカメラも標準解像度(SD以下)のよりも増えてきた。大画面テレビの普及にあわせ、このような高画質コンテンツを手軽でTVに出力できるようにしたのだ。HDMI端子なら、ケーブル1本で、高画質のままテレビに出力可能。しかも、HDCPに対応することで次世代DVDなどのコンテンツ保護も可能となっている。PCの液晶ディスプレイに広く使われているDVIとも互換性がある。D端子と比較すると、D端子が映像のみのアナログ方式なのに対してHDMI端子は映像と音声の両方に対応したデジタル方式。解像度はD端子が1080P(D5)で、HDMIが1080P以上。今後、D端子はHDMI端子へと置き換わっていく方向だ。このHDMI端子を持つことで、「Qosmio」は最新のAVノートPCとなっているのだ。

「Qosmio F40」シリーズは、Core 2 Duoを搭載した高性能モデル「F40/86FBL(B)」、気軽に地上デジタル放送が楽しめる「F40/85F(B)」の2モデルを用意。両モデルとも、OSはWindows Vista Home Premium(SP1)、15.4型高色純度・高輝度Clear SuperView液晶(WXGA、2灯式)、2GBのメモリー(1GB×2)、200GB(5400rpm)のハードディスク、DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DL対応)、100BASE-TX/10BASE-T対応LAN、IEEE802.11b/g対応の無線LAN、地上デジタルテレビチューナー、大口径harman/kardonステレオ3スピーカーシステム(2スピーカー+1サブウーハー)、FeliCaポートを持ち、受信感度がアップするアンテナを同梱。アプリケーションとして、Office 2007 with PowerPointをプリインストールしている。CPUは、「F40/86FBL(B)」がCore 2 Duo T8100(2.1GHGz)、「F40/85F(B)」がCeleron 550(2GHz)。サイズは約379×279×38~45mm、質量は3.4kg。バッテリー駆動時間は「F40/86FBL(B)」が約2.2時間、「F40/85F(B)」が約1.5時間。