J&W Technologyは地味めなブースながら、ちょっと面白いマザーボード製品を展示していた。まずは「JW-IP45-EXTREME」。Intel P45チップセットを搭載する一見普通のATXマザーボードなのだが、良く見ると、なんとBluetoothチップをオンボードで搭載している。

P45チップセットを搭載する「JW-IP45-EXTREME」

携帯電話やノートPCなどでの採用は珍しくなくなってきたBluetoothだが、デスクトップ向けのマザーボードにチップを載せてしまったのは面白い(USB接続のBluetoothアダプタなんて2,000円も出せば買えるからいいや、という話はナシだ)。搭載していたのはBroadcom製の「BCM2045」で、バックパネル部にはアンテナ用の端子も設けられていた。

中央の正方形がBluetoothチップ

アンテナはここに取り付けるとか

また「JW-IG45-MX」も一見普通のIntel G45マザーなのだが、これにはディスプレイ出力として、最新規格の「DisplayPort」が搭載されるという。DisplayPortはまだグラフィックカードでも採用例がほとんどなく、もちろんマザーボードで発売された例はない(というか、肝心の対応ディスプレイが未発売だ)。

……のだが、じつは展示品はまだサンプルのためコネクタが付いておらず、残念ながら現状ではじっくり見ても普通のマザーだ。

G45チップセットを搭載する「JW-IG45-MX」

VGA出力の隣にDisplayPortが付く予定だという

そして「JW-RS780UVD-AM2+」は一見普通の(しつこい)AMD 780Gマザーなのだが、良く見るとノースブリッジの下にQimondaのメモリチップ(担当者の説明によるとDDR2の64MB)が搭載されている。これはグラフィック用のディスプレイキャッシュとして使われるもので(関連記事)、これによって15%のパフォーマンス向上が見込まれるとしていた。

780Gチップセットを搭載する「JW-RS780UVD-AM2+」

ノースブリッジの右下にあるのがメモリチップ

また展示はなかったのだが、同社ではMini-ITXマザーボードも開発しているということで、AMD 780Gを搭載する製品を4月に発表する予定だという。担当者は「690GのMini-ITXマザーボードよりも安く出したい」と意気込んでいたのだが、残念ながら同社は日本に代理店を持っておらず、国内での販売は未定。Mini-ITX好きにはたまらない製品なだけに、なんとか発売を期待したいところだ。