強力な差分管理機能

crossnoteの大きな特徴はなんといっても強力な差分管理機能だ。crossnote上で編集されているドキュメントはリポジトリで一元管理されており、CVSやSubversionなどと同じように世代管理が行われている。ツールバーに配置された更新ボタンをクリックすることでリポジトリの内容をローカルのワークスペースに反映することができ、同期ビューでコミットを行うことができる。同期ビューではワークスペースとリポジトリの差分を確認することができる。

同期ビュー

同期ビューで段落をダブルクリックすると以下のように段落内の差分を比較表示することができる。変更部分が文字単位で表示されており、わかりやすい。もちろん任意のリビジョンとの比較も可能だ。

テキストの比較

Wordなどのワープロの場合、単純にCVSやSubvesionでファイルを管理すればファイル自体のバージョン管理は可能だが、その場合バイナリとして管理せざるを得ず、crossnoteのようにドキュメント内の差分を確認するようなことはできない。複数のユーザが同時に編集してコンフリクトが発生した場合、マージすることが困難であるため、編集時はロックをかけ他のユーザが編集できないような運用を行わざるをえないだろう。crossnoteではドキュメント内容の差分管理が可能であるため、コンフリクトの問題を気にせず複数のユーザで同時に作業を行うことができる。

また、crossnoteではテキストだけでなく図形の差分表示も行うことができる。例えば以下のような2つの図があったとする。これを見てどこが変更されているかすぐに判断できるだろうか?

図形の比較

crossnoteではこの2つの図を重ねて表示し、さらに以下のように図を重ね合わせて差分を表示することができる。これで変更箇所が一目瞭然だ。ただし、図形の差分表示はcrossnote上で記述された図に限る。外部アプリケーションで作成した画像ファイルなどを取り込んで表示しているだけの図形についてはこの機能を利用することができない。

図形の差分をハイライト表示したところ

なお、crossnoteではcrossnoteで編集可能なドキュメント以外にも任意のファイルをリポジトリに追加し、バージョン管理を行うことができる。この場合はcrossnote上で差分を表示したりすることはできないが、ドキュメントに付随するファイルをまとめてバージョン管理することができる。