SLI(とCrossFire)構成

次のテーマはDual GPUである。一応、D5400XSは「SLI」と「CrossFire」の両対応を謳っているという話はしたが、実際問題として現在使えるのはSLIのみとなる。CrossFireの方は、テスト時に利用できたCatalyst 7.11(と7.12)を使う限り、CrossFireを構成出来なかった(Photo43)。装着位置はSlot 0とSlot 1/2とかSlot 1とSlot 2/3など、CrossFireコネクタが届く範囲で全部確認してみたが、いずれの場合でも動作不能だった。このあたり、現在リリースされているCatalyst 8.1では可能になったかもしれないが、既に実機がないので検証不能である。一方、NVIDIAの方は問題なくSLIが動作した。そんなわけでSLIのテストということになるが、ちょっと前編のPhoto08に戻る。D5400XSは4つのPCI Expressスロットを持っており、例えばSlot 0/1に装着した場合は、2枚のGeForce 8800 GTはnForce 100経由で通信が可能だ。ところがSlot 0/2に装着した場合、間に2つのnForce 100とMCHを挟む事になる。これによる差があるかどうか、も確認してみることにした。以下グラフの表記で

  • RADEON:Radeon HD 3850を利用(1枚)
  • GF8800GT:GeForce 8800 GTを利用(1枚)
  • GF8800GT SLI #1:GeForce 8800 GT2枚をSlot 0/2に装着してSLI構成
  • GF8800GT SLI #2:GeForce 8800 GT2枚をSlot 0/1に装着してSLI構成

となっている。

Photo43:右下のATIのトレイアイコンからはRadeon HD 3850が4項目(1枚あたりDVI×2なので、合計4項目となる)出ており、ちゃんと2枚のRadeon HD 3850を認識している事が判るが、にもかかわらずCatalyst Control CenterにはCrossFireの項目が無い

Photo44:CrossFireでの苦闘がウソの様に、あっさり動作した

なお、次ページ以降のテスト環境については、前編を参照のこと。