YSlowで「Stats」ボタンを押すとキャッシュの状況が、「Components」ボタンを押せばコンポーネントごとの状態が表示される。それぞれの設定変更でどの程度の効果がでたのかをみてみよう。まず次の画像がExpires設定なし、Deflate設定なしの状態のStatsの表示情報だ。

Expires設定なし、Deflate設定なしの状態のStatsの表示情報

ここでDeflate設定を有効にすると次のようになる。キャッシュ期間が短い場合やそもそも指定されてない場合はPrimed Cacheの表示がEmpty Cacheと同じか、さほど変わらない値となる。しかしながら同設定を実施することでHTMLやCSSファイルが圧縮され、転送量が抑えられていることを確認できる。

Deflate設定を有効にするとHTMLやCSSファイルが圧縮され転送量が抑えられる

さらにExpiresの設定を有効にする。キャッシュが十分に効いている場合は不要なHTTPリクエストを発行しないため、転送量、リクエスト回数共に大幅に減少していることがわかる。先ほどの設定では、HTMLファイルのキャッシュ期間がExpiresDefault "access plus 1 hours"であるため、キャッシュが有効でないと判断されていることもわかる。

Expiresの設定を有効にする - キャッシュが有効になっていること、期間の短いキャッシュは有効ではないと判断されていることもわかる