Microsoftが、以前のOfficeバイナリファイルフォーマットをOffice Open XML (OOXML) に変換するオープンソースプロジェクトをスタートさせる。Microsoft Officeのプログラムマネージャを務めるBrian Jones氏が、Microsoftのサイト内に存在する自身のブログで16日に明らかにしたもの。あわせて、Officeバイナリファイルフォーマット技術文書へのアクセスを緩和する方針も発表されている。

Officeバイナリフォーマットは、以前のExcelとWord、PowerPointで使用されてきたファイル形式 (.xls/.doc/.ppt) 。Jones氏は「バイナリフォーマットをOOXMLに変換するオープンソースプロジェクトを立ち上げることがユーザ支援にもっとも効果的」だとして、欧州の標準化推進団体ECMAの技術委員会 (ECMA TC45) に提案、好反応を得たもの。ECMAとの間では、プロジェクトの運営はSourceForge上で行われること、開発されたプログラムはBSDライセンスのもと公開されることが確認されている。プロジェクトの発足は2月15日の予定。

Officeバイナリファイルフォーマットの技術文書へのアクセスも改善される。これまでMicrosoftは、メールで登録を完了した開発者に対し、ライセンス料を課さないRAND-Z(Reasonable And Non-Discriminatory - Zero royalty)ライセンスのもと技術文書を提供してきた。今回これを改め、Microsoft Open Specification Promise (OSP) を適用、2月15日以降はメールでの登録なしにダウンロード可能になる予定。